
リーグワン・ディビジョン1は熾烈なトップ争いが繰り広げられています。3月28日の第13節、2位のクボタスピアーズ船橋・東京ベイが6位の東芝ブレイブルーパス東京に51対7(東京・スピアーズえどりくフィールド)で大勝し、第10節以来の首位に立ちました。第13節終了時点で、1位のスピアーズ、2位の埼玉パナソニックワイルドナイツ、コベルコ神戸スティーラーズが上位6位以内を確定し、プレーオフトーナメント進出を決めました。
上位3チームの中で最も攻守が安定しているのがスピアーズです。それぞれ得点数と失点数を見てみましょう。
勝ち点 得点数 失点数 ※得失点のカッコ内はリーグ順位
1位・スピアーズ 55 550(2) 258(2)
2位・ワイルドナイツ 54 462(4) 251(1)
3位・スティーラーズ 52 575(1) 347(3)
28日の試合、スピアーズは開始10分間で22メートルライン内に何度も侵入を許しましたが、粘り強いディフェンスで耐え抜きました。
ピンチの後にチャンスあり――。ラインアウトを起点に15分、スタンドオフのバーナード・フォーリー選手、21分にはロックのルアン・ボタ選手がトライをあげます。いずれもフォーリー選手がコンバージョンキックを成功させ、14点をリードします。
前半を17対7でリードして終えると、後半は相手を圧倒しました。3分、プロップのオペティ・ヘル選手が、相手を突き飛ばしながら40メートル突進してフィニッシュ。29分にはフルバックのショーン・スティーブンソン選手、32分にはウイングの根塚洸雅選手がトライ。なおもスピアーズは攻撃の手を緩めません。
38分と40分、センターのリカス・プレトリアス選手が連続トライをあげ、51対7でノーサイド。えどりくでの公式戦無敗記録を28に伸ばしました。
試合後、ナンバーエイトのマキシファウルア主将は「自分たちのプロセス、システムを信じて練習に取り組んだことが結果につながった」と胸を張りました。
フラン・ルディケヘッドコーチ(HC)も試合後、満足そうな表情を浮かべていました。
「相手に22メートルライン内に4回ほど入られて、その中でターンオーバーを2回取れた。スコアさせなかったことで相手のエネルギーを奪うことができた」。アグレッシブなディフェンスが相手の勢いを削ぎ、自軍のアタックにモメンタムを生じさせました。
フランカーの末永健雄選手は「1対1ではなく1対2、組織でディフェンスしていくことを意識していました。継続してアタックされると、後手に回り、しんどくなる。早めにボールを取り返したかった」と、守備面での狙いを口にしました。
狙い通りのシーンが前半終了間際にありました。ブレイブルーパスのセンター、ステファーナス・ドゥトイ選手にトライエリア目前まで迫られながら、ウイングの木田晴斗選手とスクラムハーフの藤原忍選手が2人がかりで止めに入ります。そこにロックのデーヴィッド・ブルブリング選手とナンバーエイトのマキシ選手が加わり、攻撃を遮断しました。
32分にはカウンターからトライを奪う場面も。根塚選手が相手のパスを読み、ボールホルダーにタックルを仕掛けたところ、頭にボールが当たり、前方へ転がっていきます。プレトリアス選手がそれに追いつき、最後はフォローに走っていた根塚選手がトライエリア左に飛び込みました。根塚選手は「見極めていいタイミングで上がれたタックル。2年前の自分ではできなかった」と語気を強めました。
守りが改善されたのは昨季からです。ディフェンス担当のアシスタントコーチ、スコット・マクラウドさんは、ニュージーランド代表の元アシスタントコーチ。ボールと相手を見ながら守備陣形を調整し、数的優位を構築していくディフェンスシステムが機能し、昨季はリーグ最少失点を記録しました。
今季もスピアーズの堅守は健在です。今季終了後にはオーストラリア代表入閣が決まっているマクラウドさん。選手たちには、優勝後に彼を送り出したいとの思いがあるようです。
「いる間に教えてもらえるものはもらい切り、自分たちが成長して送り出せたらいい」(根塚選手)
「教え方がすごくうまく、人柄もすごくいい。オーストラリア代表のコーチに呼ばれることに何の疑問もありません。気持ちよく送り出したい」(プロップ紙森陽太選手)
6月、選手たちは“恩師”に花道を用意できるのでしょうか。
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