昨季ディビジョン2(D2)で優勝し、D1に昇格した浦安D-Rocks(浦安DR)が、今年12月に開幕するリーグ戦に挑みます。指揮を執るのは、世界的スクラムハーフとしてスコットランド代表76キャップを誇り、昨季までチームのアシスタントコーチ(AC)を務めていたグレイグ・レイドロー氏です。
浦安DRは8月28日、千葉県浦安市の映画館でレイドロー新HCの就任記者会見を行いました。
内山浩文ゼネラルディレクター(GD)とともにポップコーンを持って登壇したレイドロー新HCはこう抱負を述べました。
「浦安DRとしてリーグワンのディビジョン1に返り咲くことができ、とてもワクワクしています。自分は若いコーチ(38歳)でエネルギーもたくさんある。困難な状況に陥ることもあると思いますが、強豪チームと戦っていくことを楽しみにしています」
映画館ということでポップコーンを持っての入場。これは内山GDのアイディアでした。観客席にいたファンとの距離も、より縮まったんじゃないでしょうか。
言うまでもなく、レイドロー氏はスコットランド代表としてW杯2度出場(15年イングランド大会、19年日本大会)した名スクラムハーフです。プレースキックの名手としても知られました。20年には浦安DRの前身、NTTコミュニケーションズシャイニングアークスに加入し、3シーズンプレーしました。昨季はACとして、主にディフェンスとスキル面を担当し、チームのD1昇格に貢献しました。
HC就任の理由について、内山GDはこう説明しました。
「ヨハン(・アッカーマン前HC=現・浦安DRチームアドバイザー)が決して悪かったわけではありません。ただ昨季(23-24シーズン)の入れ替え戦の時の雰囲気がメチャクチャ良かった。実はコーチングの構成も少し途中で変えて、ヨハンの下にレイドローと栗原(徹コーチングコーディネーター)さんを付けたのがうまくハマったんです」
では新HCに対する期待は?
「1つ目はヨハンが築いてくれた浦安DRのフィロソフィーをアップデートさせて欲しい。2つ目は選手と伴走しながら、育成を強化してもらいたい。3つ目はラグビーの普及。彼を介してチームのポジティブな情報を世界中に発信していきたい。4つ目はキャリア支援のアドバイスです」
既に新チームは始動しており、新HCの働きぶりについて、内山GDは「選手たちが疑問や課題に思ったことを聞くと、即座に答えてくれる。『こうやるんだよ』って。そこが強みですね」と評価していました。
新指揮官は、自らが思い描くラグビースタイルについて、「あまりバラしたくない」と前置きした上で、「スマートに賢く戦うことをイメージしている」と語りました。
「私自身、強い選手でも速い選手でもなかった。ただラグビーはスマートなだけでは通じない。これからはFWも強化していきたい。そしてタフに戦っていきたい」
新HCは24-25シーズンの目標を、「トップ6」に置きます。今季からD1は上位6チーム(昨季までは上位4チーム)までがプレーオフトーナメントに進めるからです。
レイドロー新HCは、こう締めくくりました。
「トップ6という目標は決して簡単ではない。だがゴールはHCと選手で一致しています。トップを目指して勝者をつくっていくことがD-Rocksのビジョン。チームにはクオリティーの高い選手が揃っているので、運が味方してくれれば結果を出せる。プロセスにこだわっていけば、自ずと結果はついてくると信じています」
今季のスローガンは「D-Rocks Journey」。D1での新たな「旅」が始まります。
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