トップリーグ(TL)のキヤノンイーグルスは2022年開幕予定の新リーグに向け、ホストエリアを横浜市、セカンドホストエリアを大分県に決定しました。ホストエリアとはチームのホームスタジアム、練習場などの活動拠点のことです。日本ラグビー協会は新リーグの参入要件として、ホストエリアの設定を義務付けています。
キヤノンは新リーグ初年度から横浜市の日産スタジアムと三ツ沢球技場で公式戦を開催するほか、同市内を中心に普及活動も行います。
11月2日に横浜市庁舎で開かれたホストエリア発表イベントには、昨年のW杯日本大会で活躍したスタンドオフの田村優選手、スクラムハーフの田中史朗選手らが出席しました。
キャプテンの田村選手は「横浜での一番の思い出はW杯。これからはキヤノンでいい思い出をもっとつくっていきたい」と話しました。日産スタジアムは、W杯日本大会決勝のほか、日本が初の決勝トーナメント進出を決めたスコットランド戦(10月13日)も開催された縁起のいいスタジアムです。
キヤノンは東京・町田市にあるキヤノンスポーツパークを練習場にしています。町田市内にはJリーグのFC町田ゼルビア(J2)がホームスタジアムとする町田市陸上競技場もあります。しかし、同競技場の収容人数は約1万人に過ぎず、新リーグが1部リーグを目指すチームに求める1万5000人収容には足りません。それゆえの横浜進出なのです。
永友洋司GMの話。
「まずは新リーグの参入要件をクリアしていかなければいけなかった。横浜市はラグビー発祥の地としても知られ、アジアで初めてW杯決勝が開催されたまちでもあります。横浜が持つレガシーを継承していくことが大事だと思っていました。それに神奈川県内にはトップリーグのチームが少ない。様々な条件が合致したことで横浜市に決まりました。また横浜はスポーツが盛んな地域でもあります。スポーツで地域の経済活性化を図っていく。我々としてはラグビーも一緒になって、横浜を盛り上げていきたいと思っています」
横浜市にはJリーグだけで3チーム(横浜F・マリノス、横浜FC、Y.S.C.C.横浜)、プロ野球は横浜DeNAベイスターズ、Bリーグの横浜ビー・コルセアーズなどプロスポーツチームが多数存在しています。
横浜市のホストエリア決定から1週間後、キヤノンは大分県をセカンドホストエリアに決定し、発表しました。大分市にはW杯日本大会を5試合開催した昭和電工ドーム大分があります。また大分県は同大会の公認キャンプ地でもありました。キヤノンも先月、別府市でキャンプを張ったばかりです。
再び永友GMです。
「過去に大分で試合をさせていただいたご縁もあります。大分とは、その関係性を継続していくかたちになっていくと思います。大分でもラグビーW杯が開催されましたので、横浜と同じように、そのレガシーを我々が引き継いでいきたい。大分から九州全体にラグビーを根付かせていくことも考えています」
最後に永友GMに新リーグに向けた抱負をうかがいました。
「新リーグを通じてラグビーの価値を皆さんに知ってもらうことが重要だと考えています。ラグビー仲間だけがハッピーになるのではなく、日本の皆さんに認めてもらえるリーグにならないといけません。チームとして勝つことは大事ですが、他チームと協力し、ラグビーの素晴らしさを発信していくことも必要です。日本ラグビー全体でワンチームにならなければならない。そう思っています」
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