日本ラグビーフットボール協会は7日、来月10日から実施する日本代表(ジャパン)宮崎合宿に参加する36人(1人はリハビリ組としての合宿参加)を発表しました。メンバーは若手中心で、6~7月の代表活動でキャプテンを務めた35歳のリーチマイケル選手(東芝ブレイブルーパス東京)は、休養を理由にメンバー外となりました。
36人中7人(松岡賢太選手=コベルコ神戸スティーラーズ、エピネリ・ウルイヴァイティ選手=三菱重工相模原ダイナボアーズ、アイザイア・マプスア選手=トヨタヴェルブリッツ、村田大和選手=京都産業大学、海老澤琥珀選手=明治大学、ニコラス・マクカラン選手=トヨタヴェルブリッツ、マロ・ツイタマ選手=静岡ブルーレヴズ)がキャップ数ゼロ。6~7月の5試合全てに出場した矢崎由高選手(早稲田大学)を含め、大学生3人がメンバー入りしました。この若いメンバーを軸にジャパンは8月23日から9月21日に開催されるパシフィック・ネーションズ・カップ(PNC)に臨みます。
PNCは環太平洋諸国が参加する国際大会です。昨年はW杯フランス大会の前哨戦という位置付けで、サモア、フィジー、トンガと対戦。1勝2敗で3位に終わりました。
今年はジャパンの他、カナダ代表、アメリカ代表、トンガ代表、フィジー代表、サモア代表の6カ国が参加し、プールBに入ったジャパンはカナダ代表、アメリカ代表と同組となりました。総当たり戦で各組上位2カ国が準決勝に進みます。
以下はPNCに臨むにあたってのエディー・ジョーンズヘッドコーチ(HC)の抱負です。
「今いる選手たちが日本ラグビーをトップ8、トップ4まで導いていてくれると信じているので、若手の育成は大きな肝になってくる。今回のスコッドで20キャップ以上を保持している選手は4人のみ。これが日本ラグビーの現状と捉えています。今は若手育成に投資をすべき時間。その過程においては痛みも伴い、望まない結果がついてくる時もある。しかし、自分としては若手に大きな自信を持っています」
6~7月の代表活動をエディー・ジャパンは1勝4敗で終えました。それでも「方向性は間違っていない」と指揮官は語っていました。
「(7月21日の)イタリア戦に関してはポゼッションしているうちの40%をターンオーバーされてしまった。ペースに乗って、スピードに乗ったプレーがジャパンラグビーの強み。ここは別の方法(スタイル)を取るつもりはありません。それでも向上しなければならない課題がある。フォワードはセットプレーを安定させ、ボールを勝ち取っていくこと。バックスであれば、勝ち取ったボールを、ハンドリングエラーせずに展開していくこと。その2点に重きを置いて、今後もトレーニングを積み、試合に臨んでいきたいと思っています」
エディーHCといえば、あらゆるスポーツに通じていることで知られています。私が初めてインタビューした時は、当時メジャーリーグのヤンキースで、絶対的なクローザーの地位にあったマリアーノ・リベラ投手の例をあげ「ラグビーの交代はベースボールの継投に似ている部分があります。ウチ(サントリーサンゴリアス)にはジョージ・グレーガンという38歳(当時=以下同)のフィニッシャーがいる。ヤンキースにも41歳のとても有名なフィニッシャーがいますよね。時々、順番を逆に起用することもありますが」と語っていました。
時節柄、話はパリ五輪に及びます。
「男子バレーボール日本代表は、他国よりも身長において劣勢だったが、基礎の部分がしっかりしていた。特にディフェンス面で基礎ができていたからこそ、あれほどハイレベルな試合においても通用した。また体操の岡(慎之助)選手も解説者が『基礎の動きがいい』と褒めていたのが印象的でした」
続けて「都心からアクアラインで千葉に行くような近道はないのです」とも。老子の言葉ではありませんが「千里の道も一歩から」ということでしょう。代表強化に「超速」はなさそうです。
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