
12月13日に開幕する2025-26シーズンのリーグワン。3連覇がかかる東芝ブレイブルーパス東京は、12月14日にホーム味の素スタジアムで行われる埼玉パナソニックワイルドナイツとの開幕戦を「4万人プロジェクト」と銘打ち、1試合におけるレギュラーシーズン最多の観客動員数を目指します。
薫田真広社長兼ゼネラルマネジャー(GM)は9月の定例記者会見で「ゲームの質を高め、ラグビーの価値を高めるのは我々の使命」と話し、このプロジェクトのコンセプトを『ONE FESTIVAL』と名付けました。
ブレイブルーパスは、以下の6つの“ワン”を重視するとしています。
①日本一の開幕戦
②世界ナンバーワンの司令塔リッチー・モウンガが日本で見られるラストシーズン
③2連覇を支えた日本一愛のあるファンがつくり出す温かい雰囲気の会場
④選手やOBによる、規模も種目も人数も日本一のラグビー体験
⑤ラグビー界初のドッグシート
⑥日本一の料理を味わえるキッチンカー
興味深いのは⑤のドッグシートです。ブレイブルーパスによると、これは「ラグビー界初の試み」。開幕戦では、味の素スタジアム1階北側に約2000席を用意する予定です。このユニークな試みのきっかけについては、事業運営部の望月雄太氏がこう話しています。
「ペットを飼っている方から“なかなか遊びに行く場がない”という悩みを聞ききました。スタジアムがお出かけのポイントになれればいいと思っています」
懸念される犬アレルギーに対しては、通常の座席と動線や区画を分けることで影響が出ないようにする、としています。
海の向こうに目を移しましょう。多くのメジャーリーグの球場は、ドッグシートでの愛犬同伴が認められています。イニング間に行われるイベントでは、飼い主が自慢の愛犬を抱き上げ、その様子がビジョンに映し出されたりします。
ブレイブルーパスの目玉企画は、ドッグシートだけではありません。バックスタンド側のトライエリア(インゴール)付近に特設席「コリジョン升席」導入を計画しています。
その中身は、大相撲の升席のような仕様になるようです。大相撲の一般的な升席(4人席)と比べると10倍近いサイズで、1升の大きさは4メートル×4メートル。これをバックスタンド側の両サイド22メートルライン付近に4升ずつ配置します。望月氏によると「升10万円で、6人まで座れるかたちを想定しています」とのこと。
これについて、薫田社長兼GMは「最後は手売りも覚悟しています。できることは何でもやっていきたい」と意気込みを口にしました。
ところで22年(21-22シーズンは22年1月に開幕)にスタートしたリーグワン、レギュラーシーズンの観客数トップ3は以下の通りです。
1位 24年3月26日 トヨタヴェルブリッツ対東京サントリーサンゴリアス @豊田スタジアム 3万4568人
2位 23年12月17日 東京サントリーサンゴリアス対東芝ブレイブルーパス東京 @味の素スタジアム 3万1953人
3位 23年12月16日 横浜キヤノンイーグルス対トヨタヴェルブリッツ @日産スタジアム 3万1312人
トップ3でも3万人台にとどまっています。プレーオフを含めても4万人を超えたのは、過去3試合しかありません。
ブレイブルーパスが掲げる「開幕戦4万人」は高いハードルですが、リーグワン王者の意地と誇りにかけて、ぜひ達成してもらいたいものです。
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