
リーグワン・ディビジョン1第11節、クボタスピアーズ船橋・東京ベイ対埼玉パナソニックワイルドナイツ戦が3月14日、東京・秩父宮ラグビー場で行なわれ、3位のワイルドナイツが1位のスピアーズを32対30で破りました。白熱のシーソーゲームはロスタイムで決着がつきました。
先制したのはワイルドナイツでした。前半14分、センターのダミアン・デアレンデが抜け出し、トライエリア右中間に右手を伸ばしました。
19分、スピアーズはウイングのハラトア・ヴァイレア選手のPGで点差を詰め、24分にはスクラムハーフ藤原忍選手が相手の隙を突いてトライ。コンバージョンキックをスタンドオフのバーナード・フォーリー選手が決め、10対5としました。
ワイルドナイツは31分、スタンドオフの山沢拓也選手がPGを決めて2点差に迫ります。さらに、その3分後、ウイング竹山晃暉選手がトライ。15対10と再逆転して前半を終えました。
後半最初のスコアはスピアーズ。3分、ウイングの根塚洸雅のトライとスタンドオフのフォーリー選手のゴールで18対15と再々逆転。その後両チームは点を取り合い、30対25で終盤を迎えます。
電光掲示板の時計は80分を過ぎ、ホーンがスタジアムに鳴り響きます。敵陣深く攻め込んだワイルドナイツ、それを阻止せんとするスピアーズ。手に汗握る攻防は37フェーズ目で決着がつきました。スクラムハーフ萩原周選手の飛ばしパスを、右端で受け取ったフルバック野口竜司選手がトライエリア右隅に飛び込みました。これで30対30の同点。
勝負の行方は、山沢選手の右足に託されました。難しい角度もものかは、きれいにポールの間を通しました。最終スコアは32対30。
以下は、試合後のワイルドナイツ金澤篤志ヘッドコーチ(HC)のコメントです。
「クボタさんはフィジカルが強く、ボールを動かしてくるタフなゲームでした。選手が自分たちの“一貫性”をしっかり示せたことが、最後(の逆転)につながったと思っています。一貫性については、この1週間、特別フォーカスしていたわけではなく、常に求めているもの。また勝つために必要なこと。それを1位のチーム相手にできたことは自信になったと思う」
続いてキャプテンの坂手淳史選手。
「一人ひとりのプレー選択が良かった。ボールキャリーに行くときはしっかりと強いキャリーをする。パスをするときでも、キャリーをした選手が一方的にパスするんじゃなくて、受け手がしっかりともらいに行っていた。そういう基本的なことができていて、少しずつゲインできた。ミスをしないでアタックし続けられたところが良かったと思います」
最後の山沢選手のコンバージョンキックについては、「入るだろうなと思っていた」と言います。
「グラウンドでワイルドナイツの練習を見に来ていただいている方は分かると思いますが、彼は最後まで練習しています。みんなが帰った後もショットの練習をしている。そういう彼の日々の積み重ねがゲームに出る。そこは安心して見ていました」
プロップ稲垣啓太選手のシンプルなコメントが意味深長でした。
「何かを打開する時、“特別なことをやらない”が、今週は一つのテーマでした」
裏返せば、普段通りにやろうと言うことでしょう。勝負を決めた山沢選手のショットも、積み重ねてきた練習の果実だということでしょう。
この結果、スピアーズに勝ち点で並んだワイルドナイツは勝利数の差(ワイルドナイツ10、スピアーズ9)で2位に浮上しました。目下首位のコベルコ神戸スティーラーズとの勝ち点差は2。熾烈な首位争いが続きます。
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