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年賀状お役立ちコラム知っておきたい「賀詞」の基礎知識

おめでたい言葉が使えないときは?

年賀状を受け取る相手が入院中であったり、被災地の人であったりした場合、ストレートに新年を祝う気持ちにはなれないかもしれません。
「日ごろご無沙汰しているけど、元気を出してもらいたいから、励ましの意味で年賀状を出したいけど、受け取ったらかえってつらいかも。う~ん、どうしよう……」
相手の気持ちを思いやれば、「おめでとう」という意味の賀詞が入った年賀状を出していいものかどうか、悩むところです。そのような相手には、年賀状よりも少し時期を送らせて「寒中見舞い」や年始の「挨拶状」を送るのがよいでしょう。
その際は、「賀」「寿」「おめでとう」などの語句が入った賀詞は使わず、「寒中お見舞い申し上げます」「年始のご挨拶を申し上げます」などの挨拶の言葉からはじめ、快復や復興、相手の幸福を願う内容の文章を添えます。
相手のことを思いやり、心をこめた一言を添えれば、その真心はきっと届くはずです。

【例】
「笑門来福」(笑う門には福来たる)
「一陽来復」(冬が去り、春がくること。新年がくること。悪いことが続いたあとで、幸運に向かうこと)
「謹んで年始(年頭)のご挨拶を申し上げます」
「幸多き年でありますようにお祈りいたします」

紹介した賀詞はほんの一部です。言葉の意味をしらべながら楽しんで年賀状を作ってください。思わぬトリビアを知れば、新年会の話のタネになるかもしれません。

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