年賀状お役立ちコラム知っておきたい「賀詞」の基礎知識
賀詞の文字数を使い分けよう!
賀詞は、送る相手によって文字数を使い分けなければなりません。
一文字・二文字のグループと、四文字・文章のグループの違いに注目してください。一文字の賀詞は、いずれも「おめでたい」といっているにすぎません。二文字の賀詞もほぼ同様で、「新年がきたことを祝う」とシンプルにいっているだけです。つまり、両方とも、相手に対する敬意や丁寧さが欠けています。
これに対し、四文字と文章の賀詞は、「謹んで」「うやうやしく」「称える」などのように、自分がへりくだった意味が含まれ、相手を尊んだ丁寧な表現です。
以上を踏まえれば、一文字・二文字の賀詞は「目上の人から目下の人へ」使う言葉であり、四文字・文章の賀詞は「目下の人から目上の人へ」使う言葉といえます。
このため、会社の上司や年上の親戚、恩師などに送る年賀状に、一文字・二文字の賀詞を使うのは失礼なことなのです。受け取る相手が厳格な人であれば、新年早々、不快な思いをさせてしまうことになりかねません。
その昔は1枚ずつ手書きをした年賀状ですが、現代はパソコンで印刷した年賀状でも失礼ではありません。ただし、送る相手によって賀詞の使い分けが必要なので、目上の人、目下の人、友人などに分けて作るとよいでしょう。
なお、外国語の賀詞は万人向けですが、正式には向かないので、親しい友人に使うべきでしょう。