年賀状お役立ちコラム年賀状の値段はいくらになった?
値上げの背景について解説
年賀状の準備をする際に、はがきの購入費用がどのくらいになるか気になるところです。また、2025年用の年賀はがきから値上げされたため、昨年に比べて費用が多くかかる可能性があります。
そこで今回は、2025年用の年賀はがきの値段や種類、2024年10月に実施された郵便料金の値上げ、年賀はがきを送る際のポイントなどについて紹介します。
年賀状は2024年の郵便料金変更に合わせて値上げ
郵便サービスの安定的な提供の維持を目的として、2024年10月1日から郵便料金が値上げされました。それに伴い、11月1日から郵便局などで発売される年賀はがきの値段も引き上げられました。
ここでは、具体的な年賀はがきの値段や各種郵便物の郵便料金、そして郵便料金値上げの背景について確認していきましょう。
2024年10月より郵便料金が全体的に値上げ
2024年10月1日の郵便料金の値上げにより、第二種郵便物である通常はがき(※)などの郵便料金は63円から85円に引き上げられました。それに伴い、11月1日から発売される年賀はがきの値段も85円となりました。
2017年6月1日の郵便料金値上げの際には、年賀はがきの料金は据え置かれましたが、今回は年賀はがきの料金も値上げとなっているため、注意が必要です。
※通常はがき
重さ:1枚あたり2gから6g以内
サイズ:最大で長辺15.4cm×短辺10.7cm・最小で長辺14cm×短辺9cmの長方形の紙
郵便料金価格一覧
主な郵便料金の引き上げ前後の料金は以下の通りです。
種類 | 重さ | 値上げ前 (9月30日以前) |
値上げ後 (10月1日以降) |
---|---|---|---|
通常はがき | 63円 | 85円 | |
定形郵便 | 25g以内 | 84円 | 110円 |
50g以内 | 94円 | ||
定形外郵便(規格内)
|
50g以内 | 120円 | 140円 |
100g以内 | 140円 | 180円 | |
150g以内 | 210円 | 270円 | |
250g以内 | 250円 | 320円 | |
500g以内 | 390円 | 510円 | |
1kg以内 | 580円 | 750円 | |
速達 | 250g以内 | 260円 | 300円 |
1kg以内 | 350円 | 400円 | |
4kg以内 | 600円 | 690円 | |
特定記録郵便 | 160円 | 210円 | |
一般書留・現金書留 | 480円 | ||
簡易書留 | 350円 | ||
レターパックプラス | 520円 | 600円 | |
レターパックライト | 370円 | 430円 | |
スマートレター | 180円 | 210円 |
2024年9月2日から、差額に対応した郵便切手が販売されています。そのため、旧料金のはがきやレターパックに差額分の切手を貼付すれば引き続き使用可能です。また、郵便局では旧料金のはがきやレターパックを新料金のものに交換することもできます。ただし、交換時には差額と手数料が必要です。
年賀状が値上げしている背景
年賀はがきの値段や郵便料金の値上げの背景には、郵便サービスの安定的な提供を維持するための費用が必要であるという事情があります。
全国各地に郵便物を届けるには、大規模なコストがかかります。特に、郵便物の仕分けや集配などの人件費が全体の3分の2を占めており、これらのコストを削減するのは容易ではありません。また、輸送コストや物価の上昇により、全体のコストがさらに増加しています。
さらに、郵便物の量は2001年度の263億通をピークに減少を続け、2023年度は136億通にまで減少しました。その結果、郵便物1通あたりのコストが増加し、日本郵政は営業赤字に陥っています。
このような背景から、郵便サービスを維持するために郵便料金が値上げされたのです。
年賀状の種類と値段
2024年11月1日から郵便局などで販売されている年賀はがきには、いくつかの種類があります。ここでは、それぞれの年賀はがきの特徴と値段について紹介します。
無地年賀状
手書きやレーザープリンターでの印刷に適している年賀はがきです。価格は1枚あたり85円です。無地のものは、切手部分に逆さ富士(富士山の姿が水面に鏡のように映っているデザイン)が描かれています。
無地年賀状(インクジェット対応)
インクジェット式プリンターでの印刷に適した年賀はがきです。表面に特殊なコートが施されています。価格は1枚あたり85円です。
2025年用の切手部分は、干支である巳にちなんだ白い蛇が、鏡餅のようにとぐろを巻いているデザインになっています。消印部分は令和7年にちなんで、蛇が「7」を模しています。
無地年賀状(インクジェット写真用)
染色系インクジェットプリンター専用の年賀はがきです。このはがきは、インクのにじみを防ぐ加工が施されており、表面に光沢があるため、他のはがきと比べて写真印刷が鮮明に仕上がるという特徴があります。価格は1枚あたり95円です。
切手部分は、松竹梅が白い蛇を彩るデザインとなっています。消印部分は、蛇が「み」を模しています。
ディズニー年賀状
インクジェット用の年賀はがきで、切手部分にはディズニーキャラクターのミッキーとミニーがお餅をついているデザインが描かれています。巳年にちなんで、伸びたお餅が蛇のような形になっています。価格は1枚あたり85円です。
また、令和7年にちなんで、デザイン内には隠れミッキーが7個隠れているという遊び心もあります。
寄付金付き年賀状
通信面に蛇が宝袋から顔を覗かせるデザインが印刷された、絵入りの年賀はがきです。この年賀はがきを1枚購入するごとに、価格のうち5円が社会福祉の増進などを行う団体に寄付されます。寄付金を含む1枚の価格は90円です。
切手部分は、蛇が宝袋から顔を覗かせ、宝袋の結び目が「み」の形になったデザインが施されています。
年賀状を送る際に知っておきたい4つのポイント
年賀状を送る際に押さえておきたいポイントを4つ紹介します。
一般的なはがきを年賀状として使える
年賀はがき以外の官製はがきやポストカードを年賀状として送ることは可能です。その場合、宛名面に赤字で目立つように大きく「年賀」と書きましょう。
一般的に「年賀」は切手の下に縦書きで記載します。「年賀」の文字がないと普通郵便として扱われ、投函時期によっては年内やお正月を過ぎて配達される可能性があるため注意が必要です。
また、日本郵政では年賀郵便切手を販売しています。普通切手でも年賀はがきと同じ時期に投函してもらえますが、年賀郵便切手を使用すると、お正月の雰囲気がより高まるのでおすすめです。なお、年賀郵便には、通常の年賀郵便切手と寄付金付お年玉付年賀郵便切手があります。
間違えて購入した場合は交換ができる
年賀はがきを誤って購入した場合、当年度発行の年賀はがきであれば、郵便局で無料交換が可能です。
また、書き損じた年賀はがきは、所定の手数料を支払うことで、新しい年賀はがきや普通切手などに交換してもらえます。さらに、近親者の不幸により服喪中で年賀はがきを使用できなくなった場合は、無料で普通切手などに交換することが可能です。
ただし、切手部分が汚れていたり破損している場合は、交換できない場合もあるため注意が必要です。
年賀状が取り扱われる期間
年賀はがきは、例年11月から1月上旬まで、郵便局の窓口やコンビニエンスストアなどで販売されています。
2025年用の年賀はがきは、2024年11月1日から2025年1月10日まで販売されています。人気のデザインは売り切れることがあるため、早めの購入がおすすめです。
お年玉付き年賀状の取り扱い
お年玉付郵便はがきの当せん番号の発表は例年1月中旬に行われ、引換期間は7月中旬までとなっています。2025年は、1月20日(月)にくじの抽選が行われることが決まっています。
当せんした場合、当せんはがき(または当せん切手)に加えて、本人の住所と名前を確認できる証明書の持参が必要です。
【2025年のお年玉賞品】
1等 | いずれかひとつ
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2等 | ふるさと小包など |
3等 | お年玉切手シート |
特別賞(※) | 大阪・関西万博ペアチケット |