

大阪ブルテオン
山本 智大の
「あいつに打つな!」と
世界が恐れるディグ
を見よ!
2019年に日本代表に初選出されると、その年に正リベロの座をつかみ、
21年の東京五輪、24年パリ五輪に出場した。
国際大会で経験を重ねるごとにプレーの安定感と自信が増し、今や世界トップリベロの1人に挙げられる。
特にディグは“世界一”と誰もが認めるレベル。
小柄な体で俊敏に動き回り、強打レシーブもブロックフォローも、いつの間にかそこにいる。
「小学生の頃から『あ、ここに来るな』という嗅覚は結構いいものがあるなと自分でも感じていた」
と振り返る。
それに加えて、外国人選手の破壊力のあるスパイクも、脱力して取ることで威力を吸収する技術を身につけた。
海外の強豪の監督が「ヤマモトのところにはスパイクを打つな」と指示するほど、世界が認め恐れるリベロ。
昨年のパリ五輪でも神がかった守備を連発して会場を沸かせ、世界に「ヤマモト」の名を知らしめた。
国内ではFC東京、日本製鉄堺ブレイザーズ、大阪ブルテオンと渡り歩いたが、まだリーグ優勝の経験はない。
念願の日本一のため、今季も拾いまくる。
text by 米虫 紀子 (Noriko Yonemushi)