

NECレッドロケッツ川崎
和田 由紀子の
細身の体から繰り出す
パワフルスパイクを見よ!
今年、日本代表の得点源となっているのは、オポジットで起用されている和田由紀子だ。
海外チームの大型オポジットに比べると、和田は小柄で細身だが、
シャープなスイングから繰り出されるスパイクやジャンプサーブはとにかくパワフル。
昨季のSVリーグでも日本代表の試合でも、和田のジャンプサーブには会場が「おお!」とどよめく。
そのパワーや肩の強さの源は学生時代にあった。
中学時代は野球のピッチャーの投げ方を参考に、毎日タオルを使って“シャドーピッチング”ならぬ
“シャドースパイク”を繰り返した。高校時代も上半身のトレーニングに力を入れ、肩の強さにますます自信を得た。
昨季のNEC川崎では二枚替えで出場することが多かったが、どんな場面で起用されても臆することなく
腕を振り切る思い切りの良さがチームに勢いを与えた。
日本代表で経験を重ねた今季の和田のプレーには、また凄みが加わっているに違いない。
text by 米虫 紀子 (Noriko Yonemushi)