高校野球といえば、強豪校の存在を思い浮かべる人が多いことでしょう。これまでの歴史を辿ってみると、プロ野球で活躍している選手が在籍していたチームの輝かしい実績を垣間見ることができます。
この記事では、高校野球の強豪校について定義や特徴などを詳しく解説し、過去から現代までの各地域の強豪校についても紹介します。
目次
高校野球において、強豪校と呼ばれる学校はどのような基準で決まるのでしょうか。一般的には、甲子園での出場回数や成績が強豪校の目安とされます。しかし、これはあくまで目安であり、厳密な定義は存在しません。
また、時代によっても強豪校の変遷はあります。昔は名門と呼ばれた学校でも、現在では低迷している場合もありますし、逆に最近台頭してきた学校もあります。したがって、高校野球の強豪校を一概に決めることはできませんが、甲子園での実績はやはり重要な指標と言えるでしょう。
高校野球には、歴史的な強豪校が数多くあります。中でも平成時代は、多くの名門校が台頭し、成功を収めた時期でした。
特に印象的なのは、「大阪桐蔭」で、平成から令和の全国大会のうち春夏合わせて9回も優勝を果たしました。この30年間には、西武の中村剛也、中日の中田翔など、多くのプロ野球選手を輩出しています。
また、楽天の浅村栄斗を輩出した2008年夏の大会は優勝、メッツ傘下3Aシラキュースの藤浪晋太郎、オリックスの森友哉を擁した2012年、中日の根尾昴やロッテの藤原恭大らその年のドラフトで4選手が指名された2018年は春夏連覇を達成するなど、その実績は素晴らしいものです。
「大阪桐蔭」に続く強豪校としては、「智弁和歌山」、「横浜」、「帝京」、「駒大苫小牧」などが挙げられます。これらの学校も平成から令和にかけて春夏合わせて2度以上の優勝を飾っており、特に「駒大苫小牧」は2004年と2005年に夏の連覇を達成しました。「駒大苫小牧」の2005年の優勝は、楽天の田中将大が2年生で在籍していた年であり、その活躍は記憶に新しいことでしょう。
また、甲子園に出場するためには、地区予選を勝ち抜く必要があります。その中で、安定して甲子園に出場している高校は、間違いなく強豪校と呼ぶことができます。春夏合わせて最多76回(2023年7月時点)の出場を誇る京都の「龍谷大平安」をはじめ、愛知の「中京大中京」、岐阜の「県岐阜商」や奈良の「天理」なども全国大会の常連と言えます。
これらの強豪校の活躍は、高校野球の歴史を彩り、多くのファンを魅了してきました。新たな時代の中で、これらの学校がどのような活躍を見せるのか、今後の高校野球の動向に注目が集まります。
先ほども紹介した「大阪桐蔭」の活躍はいまでも衰えることが無く、平成以降、9回の優勝のうち5回は直近10年間のものとなります(2023年7月現在)。また、2011年春・2015年夏・2021年春とコンスタントに優勝を重ねる「東海大相模」、2023年のセンバツを優勝した「山梨学院」、2022年夏の覇者「仙台育英」なども注目です。
もちろん、こうした強豪校が必ず優勝するわけではありません。2022年の夏の甲子園でも南北海道の「札幌大谷」、茨城の「明秀日立」、兵庫の「社」、愛媛の「帝京五」といったように新たな4校が各地区の強豪校を破って初出場を果たしています。そのため、高校野球は地方大会から目が離せない一戦が続くことでしょう。
歴代優勝校を優勝回数でランキング化し、一覧へまとめて紹介します。
夏の全国高等学校野球選手権大会
順位 | 校名 | 優勝回数 | 都道府県 |
---|---|---|---|
1 | 中京大中京 | 7回 | 愛知 |
2 | 広島商 | 6回 | 広島 |
3 | 松山商 | 5回 | 愛媛 |
3 | 大阪桐蔭 | 5回 | 大阪 |
5 | PL学園 | 4回 | 大阪 |
6 | 龍谷大平安 | 3回 | 京都 |
6 | 智弁和歌山 | 3回 | 和歌山 |
8 | 桐蔭 | 2回 | 和歌山 |
8 | 向陽 | 2回 | 和歌山 |
8 | 東海大相模 | 2回 | 神奈川 |
8 | 駒大苫小牧 | 2回 | 北海道 |
8 | 天理 | 2回 | 奈良 |
8 | 横浜 | 2回 | 神奈川 |
8 | 帝京 | 2回 | 東京 |
8 | 作新学院 | 2回 | 栃木 |
8 | 日大三 | 2回 | 東京 |
8 | 高松商 | 2回 | 香川 |
8 | 大体大浪商 | 2回 | 大阪 |
8 | 小倉 | 2回 | 福岡 |
8 | 習志野 | 2回 | 千葉 |
8 | 慶応 | 1回 | 神奈川 |
22 | 県岐阜商 | 1回 | 岐阜 |
22 | 早稲田実 | 1回 | 東京 |
22 | 仙台育英 | 1回 | 宮城 |
22 | 静岡 | 1回 | 静岡 |
22 | 松商学園 | 1回 | 長野 |
22 | 育英 | 1回 | 兵庫 |
22 | 常総学院 | 1回 | 茨城 |
22 | 池田 | 1回 | 徳島 |
22 | 法政二 | 1回 | 神奈川 |
22 | 銚子商 | 1回 | 千葉 |
22 | 柳井 | 1回 | 山口 |
22 | 鳥羽 | 1回 | 京都 |
22 | 関西学院 | 1回 | 兵庫 |
22 | 明徳義塾 | 1回 | 高知 |
22 | 報徳学園 | 1回 | 兵庫 |
22 | 西条 | 1回 | 愛媛 |
22 | 東洋大姫路 | 1回 | 兵庫 |
22 | 興南 | 1回 | 沖縄 |
22 | 甲陽学院 | 1回 | 兵庫 |
22 | 桐生第一 | 1回 | 群馬 |
22 | 西日本短大付 | 1回 | 福岡 |
22 | 津久見 | 1回 | 大分 |
22 | 明星 | 1回 | 大阪 |
22 | 呉港 | 1回 | 広島 |
22 | 高知 | 1回 | 高知 |
22 | 県芦屋 | 1回 | 兵庫 |
22 | 花咲徳栄 | 1回 | 埼玉 |
22 | 桐蔭学園 | 1回 | 神奈川 |
22 | 旭丘 | 1回 | 愛知 |
22 | 箕島 | 1回 | 和歌山 |
22 | 取手二 | 1回 | 茨城 |
22 | 前橋育英 | 1回 | 群馬 |
22 | 桜美林 | 1回 | 東京 |
22 | 湘南 | 1回 | 神奈川 |
22 | 四日市 | 1回 | 三重 |
22 | 興国 | 1回 | 大阪 |
22 | 履正社 | 1回 | 大阪 |
22 | 神戸 | 1回 | 兵庫 |
22 | 三池工 | 1回 | 福岡 |
22 | 佐賀北 | 1回 | 佐賀 |
22 | 佐賀商 | 1回 | 佐賀 |
春の選抜高校野球
順位 | 校名 | 優勝回数 | 都道府県 |
---|---|---|---|
1 | 東邦 | 5回 | 愛知 |
2 | 中京大中京 | 4回 | 愛知 |
2 | 大阪桐蔭 | 4回 | 大阪 |
4 | 県岐阜商 | 3回 | 岐阜 |
4 | 広陵 | 3回 | 広島 |
約100年におよぶ高校野球史の中で歴史的な強豪校から現代の強豪校まで、その名は数多く挙げられます。
それらの存在は、他の学校にとっての刺激となり、観客にとっても大きな魅力となっているでしょう。
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