兄弟愛・家族愛が複雑にからみあうハーレムラブコメ|『紫雲寺家の子供たち』紫雲寺ことの

――『紫雲寺家の子供たち』では紫雲寺家の才色兼備の7兄妹のなかで、五女・ことの役を演じていらっしゃいます。市ノ瀬さんが思う、この作品の魅力を教えてください。

©宮島礼吏・白泉社/「紫雲寺家の子供たち」製作委員会
市ノ瀬:とにかく一人ひとりのキャラクターがとても魅力的で、それぞれにファンができそうな子たちばっかりなんですよね。
家族だと思って過ごしてきた7人の兄妹が、「本当は、血が繋がっていない」と言われるところから始まるお話なんですが、その中でも私が演じている紫雲寺ことのは、誰よりも先にお兄ちゃんである主人公の新に対して恋心を抱いて、大胆にも告白してしまうという女の子で。
そんなことのちゃんの行動から、徐々に周りの兄妹たちもざわざわしはじめて、いろいろな変化が起きていくんですよね。
ラブコメでありながら、そこに兄妹愛や家族愛が複雑にからみあっていく様子が、魅力的だなと思います。
――ありがとうございます。前回のインタビューでも、幼少期のお兄さんとの兄弟ゲンカのエピソードがありましたが、市ノ瀬さんご自身のご両親や兄妹との思い出話はありますか?
市ノ瀬:そうですね。なんか、うちの家族って『どうぶつの森』みたいな雰囲気で、すごく穏やかなんですよ(笑)。それで、例えば家族からプレゼントされたものなんかを、みんなすごく大事にしてくれるんです。
例えば、おばあちゃんにお洋服をあげたらそのお洋服をたくさん着てくれたり。
兄に限っていえば、私が海外旅行に行っておみやげで買ってきたキーホルダーをいまだに使ってくれているんですよ……!
どうやらデザインが気に入ってくれたみたいなんですけど、あげた私自身がたぶんいちばん衝撃を受けてます(笑)。
取材・文/郡司 しう 撮影/小川 伸晃