2022.11.01
オリジナルインタビュー第29弾!
~前編~山﨑康晃選手・牧秀悟選手が登場!
チームの4番と守護神が絶好調な秘密
(取材日:2022年10月06日)
今回のオリジナルインタビューは、山﨑康晃選手と牧秀悟選手、今シーズンのベイスターズ躍進を語るのに欠かせない、チームの「守護神」と「4番」が登場!
山﨑選手は、帝京高校-亜細亜大学を経て、2014年ドラフト1位で横浜DeNAベイスターズに入団。右投右打。プロ1年目から開幕1軍入りし、クローザーを務めるなど健闘。DeNAの選手としては初となる新人王を受賞。2021年の東京オリンピック代表に選出され、2試合に登板し金メダリストに。2020年シーズンと昨シーズン後半に不調がみられたものの、今シーズンは開幕から再びクローザーに。8月24日の阪神戦では、史上8人目となる通算200セーブを最年少で達成。チームの勝利に必要不可欠な“守護神”です。
牧選手は、松本第一校-中央大学を経て、2020年ドラフト2位で横浜DeNAベイスターズに入団。右投右打。プロ1年目の2021年は、開幕を1軍で迎え、球団の新人最多安打記録を更新するなど活躍。球団新人としては初となる3割超え、打率.314、22本塁打、71打点の好成績を記録。今シーズンは、オープン戦から好調を維持し、開幕から4番打者に。8月21日の広島戦では、2年連続の20本塁打を達成。現時点(10月6日)で、打率.291、24本塁打、87打点をマークし、チームをクライマックスシリーズ進出に導きました。
守護神と4番打者。チームの勝敗を左右する、大事な役割をそれぞれ担う山﨑選手と牧選手。今回は、そんなチームの肝心要となる2人を直撃。前後編の2回に分けてインタビューをお届けします。
インタビュアーは今回ももちろんこの人、ベイスターズOBの荒波翔が務めます。
前編は、2人が絶好調な秘密、活躍の陰にある努力や心境に迫ります。
それぞれが大切にしている言葉も要チェック!
(※本取材は2022年10月06日にリモート取材にて行われました。)
Interview Movie
実際のインタビューの模様を
動画でもお届け!
キャリアハイ更新
4番を背負い続ける重圧
よろしくお願いします!
ではさっそく、ざっくばらんに聞いていきたいと思います。まずは牧選手からお願いします。
はい。
今シーズンは現時点で135試合に出場して、打率2割9分1厘。ホームラン24本、87打点の好成績でキャリアハイを更新しました。
“2年目のジンクス”など、周りからはいろいろ言われることもあったかもしれないし、シーズンを通してずっと4番を守ってきて、大変だったのではないかと思います。
そんな中、昨シーズンと比べて変わったところはありますか?
意識的に変えた部分があったのか、それともあえて変えずにそのままやってきたのでしょうか?
そうですね。三浦監督からは開幕から「4番だ」と言われていたので、昨シーズン以上に、チャンスでのバッティングや打点にはこだわりました。
4番なので、ランナーが塁にたまっているという場面も多かったと思いますが、そういったチャンスの時にいったん状況を整理したりだとか、相手ピッチャーの球種を見極めたり、狙いにいったり。
1年目はがむしゃらにやってきたようなことを、意識しながら試合に臨んでいたということですね。
はい。やっぱり勝敗に関わる打席がすごく多く回ってくるので。
ここで「自分が打てば点が入って勝てる」という試合も多かったですし、一方で「自分が打てなかったために負けてしまった」という試合も多くありました。1シーズン通して4番で打席に入るというのは、なかなかできない、貴重な経験だなと感じました。
1年目と2年目では疲れ方の違いはありましたか?
1年目は「とりあえず1年間頑張ろう」という中での疲れでしたけど、2年目は自分が勝敗を左右するという状況、4番という立場での疲れというか…そういうのがあったかなとは思います。
体というよりは、頭の中が疲れる…みたいな感じ?
そうですね。パンクしかけました(笑)
【PR】
\ベイスターズ戦全試合生放送/
いつでもどこでも視聴できる!
減量にもトライ
守護神として投げきったシーズン
では、次は山﨑選手にお聞きします。
今シーズンは56試合に登板し、防御率1.33。良い成績を残すことができ、非常に安定したシーズンでした。また一方で、ストレートの質を変えたりだとか、いろんなことを改善して臨んだシーズンでもあったと思います。
ご自身の手応えとしてはどうですか?好成績を残せた要因はどんなところにありますか?
シーズン当初から、減量にトライしてみたり、“守護神”にこだわってメディアにお話しさせてもらったり、今シーズンにかける思いがすごく強かったんです。
さらにシーズン途中では、三嶋(一輝)さんの離脱もあり、三嶋さんへの思いも含めて1年間投げきることができたと思ってます。
なるほど。
今、減量の話が出ましたが、そういえば「大好きなお菓子を断った」という記事を読みました。
今も続けているんですか?
えーっと…(笑)。
今はストレスフリーに過ごしています。なので、適度に。
大好きなスタバの甘いドリンクも控えているんですか?
スタバは、極力ですね。極力控えています。あの、付き合いで飲むこともあるので(笑)。
付き合いはしょうがないですね(笑)。
話を野球に戻しますと、2020年シーズンが40試合登板で、それが記録としては最低。今シーズンはすでに現時点で56試合、昨シーズンも60試合。入団してからずっと、1シーズン40試合以上投げていることになります。
それだけ投げきるのは、ものすごいリカバリー力や体力があるということだと思うのですが、秘訣はありますか?
スイッチのオン・オフを大事にしています。
ロッカールームなんかにいる時は、牧ともふざけ合ったりしていますけど、試合が始まったり、ブルペンに入ると一気にオンになります。
そこのオン・オフは非常に気にしていますね。
自分自身で気持ちを切り替えられる“スイッチ”を持っているんですね。
そうですね。いつも「この場面ではしっかりやろう」「この場面ではリラックスして楽しもう」と決めながら過ごしています。そこの入れ替えはきっちりやっています。
今、この話を牧選手が笑いながら聞いていましたね。
多分、オフの時の山﨑選手はすごくリラックスしているんでしょうね(笑)
(笑)。
野球選手としての未来像
横浜を盛り上げ、代表する選手に
それでは、ここからは話題を変えてお聞きします。
目指している選手像や今後の展望を教えてください。長い目で見た場合でも良いですし、直近の目標など、どちらでも。山﨑選手からお願いします。
短期的な目標でいうと、横浜を盛り上げたいですね。ベイスターズが日本一になれるように、しっかり腕を振っていきたいです。今シーズンは本当にいろいろな戦いがあって、非常に楽しい時間をもらいました。そこに感謝の気持ちを持って、最後まで全力でやりたいと思っています。
なるほど。
その先のイメージはありますか?まだあんまり考えてない感じ?
うーん…そうですね。先のことは分からないこともあるので、難しいですね。でも、楽しく野球をやりたいですね。
楽しみながら、長くプレイし続けたいというところですね。
牧選手はまだ2年目ですが、描いている選手像というのはありますか?
今シーズンはリーグ優勝を目の前で持っていかれてしまったので、短期的な目標でいうと「来シーズンは優勝してやり返したい」という気持ちがあります。
長い目でみると、チームを代表するような選手になっていきたいと思っています。
個人的に、牧選手には横浜のキャプテンをやってほしいなと思っています。今すぐとはいわずとも、ゆくゆくはね。
両親からの激励、仕事への誇り
それぞれが大切にしている言葉
次の質問にいきます。まずは牧選手から。
牧選手には「感謝の心」というパーソナルスローガンがありますが、これを含めて今の自分を支えている言葉や座右の銘はありますか?
両親が、球場に来たりテレビで試合を観戦したりして、よく感想を言ってくれるんです。
特に、打てない時にはめっちゃLINEとかメールが来るんですけど、「顔が暗い」とか「せっかく試合に出ているんだから思い切ってやれ」、「楽しんでやれ」ってよく言われるんですね。それが大切な言葉になっています。
どんな状況であろうと、どんな成績であろうと、試合に出ている以上は思い切ってやっていこうと思っています。
なるほど。一喜一憂せず、淡々と平常心でプレイするのを心がけているということですね。
それでは山﨑選手はどうですか?
山﨑選手のスローガンは「自分の仕事に誇りを持つ」ですね。他にもたくさんの言葉を掛けられたりしていると思いますが、今思い浮かぶ一番の言葉というと何でしょう?
はい。僕のパーソナルスローガンは「誇り」というのをキーワードにしています。
僕は、このクローザーというお仕事をプロ1年目からずっとやらせていただていますが、本来はなかなか立てるマウンドではないと思っているんですよね。そういう意味で自分の仕事に誇りを持っています。
また、プロ野球選手として、どういうものをファンのみなさま、応援してくださるみなさまに還元できるかな?って考えた時にも、自分の今の仕事に誇りを持ってプレイすることが大切だなと思っていて。
今もこれからも、それをずっと忘れずに頑張っていきたいなって思っています。
誇りを持ってプレイすることで、ファンの皆さまを喜ばせるプレイができる、と。
ファンの皆さまと、ひとつのチームとして一緒に戦えるという感じですかね。
はい。
©YDB
次回のインタビューは、山﨑康晃選手・牧秀悟選手の後編をお届けします。お楽しみに!
今日は、クライマックスシリーズ前の大事な時にインタビューを受けていただき、ありがとうございます。
よろしくお願いします!