年賀状お役立ちコラム知っておきたい「賀詞」の基礎知識
四文字・文章の賀詞は万能選手!?
たとえ2種類でも作る時間がない、面倒くさいという人もいるかもしれません。
そんな人にお勧めするのは、本来は目下の人に使う四文字の賀詞です。
そもそも年賀状は、礼節を重んじて行う新年のご挨拶です。その前提に立てば、自分が謙虚になって相手を敬い、相手を立てた賀詞である四文字の賀詞は、どのような相手であっても、礼儀にかなった賀詞の万能選手といえます。
とはいえ、四文字の賀詞は実にたくさんあるので、その意味をきちんと調べてから用いるようにしましょう。ここに紹介した「謹賀新年」「恭賀新年」など、「謹」「恭」の文字が入った賀詞を選べば無難です。
文章の賀詞も四文字の賀詞と同様に万能選手です。ただし、説明するまでもありませんが、「おめでとう」ではなく「おめでとうございます」という丁寧な言葉を使ってこそ、万能選手になるのです。
★まとめ
一文字の賀詞 ⇒ 部下、同僚、目下の人、親しい人向け。目上には使わないこと。
二文字の賀詞 ⇒ 部下、同僚、目下の人、親しい人向け。目上には使わないこと。
四文字の賀詞 ⇒ 上司、取引先、目上の人向け。目下にも使ってよい。
文章の賀詞 ⇒ 上司、取引先、目上の人向け。目下にも使ってよい。
外国語の賀詞 ⇒ 親しい人に使うのが無難。
◆注意!
「謹賀新年」「恭賀新年」などの四文字の賀詞と「あけましておめでとうございます」「謹んで初春のお慶びを申し上げます」などの文章の賀詞は、意味がほとんど同じです。賀詞の重複は「危険が危ない」のように、同時に使うとおかしな内容になってしまうので避けましょう。