年賀状お役立ちコラム年賀状NG集
年賀状の失敗や間違いは、受け取った人に対して失礼であり、恥ずかしいもの。ところが、失礼な年賀状を受け取ったからと、わざわざ指摘してくれる人はほとんどいません。作り始める前に、年賀状のNGや、ありがちな間違いを確認しておきましょう。
仕事関係の人に家族や子どもの写真入り年賀状
家族写真や赤ちゃん・子どもの写真を使って、年賀状をデザインする人は少なくありません。「楽しかった家族旅行の写真を見てほしい」「新しい家族が増えたことを報告したい」という気持ちはわかります。しかし、送る相手との関係によってはNGです。
年賀状は、あくまでも年の初めのご挨拶です。家族や子どもの写真入り年賀状は、そのカジュアル版と考えてください。
プライベートでは付き合いのない上司や取引先の人に、家族や子どもの写真入り年賀状を送った場合、「失礼な」「興味がない」と、不愉快な気分にさせてしまうかもしれません。干支の動物であればかまいませんが、干支とは関係ないペットの写真も同様です。
●親しい人へも配慮を忘れずに
仕事の関係者でも、家族ぐるみでお付き合いしているのであれば、写真入りでも差し支えないでしょう。その判断基準は、日ごろのお付き合いの程度ですが、「この人にはどうしよう?」と迷った場合はやめておくほうが無難でしょう。年賀状しかやり取りしていない知人についても同様です。
相手との関係は仕事なのかプライベートなのかを考え、どんな人にも同じ年賀状を送るのではなく、少なくとも仕事関係とプライベートの2種類を用意しておくことをお勧めします。
なお、プライベートな関係であっても、赤ちゃんや子どもの写真を素直に喜べない人もいるので、配慮を忘れないことも大切です。
賀詞や年号の重複
×新年あけましておめでとう
よくある重複が「新年あけましておめでとうございます」。新年には「年があけた」という意味が含まれているので、「あけまして」は不要です。正しくは「新年おめでとうございます」です。
×「謹賀新年」&「初春のお慶びを申し上げます」
年賀状の素材集の多くには、すでに賀詞が含まれています。言葉の意味が重複しないよう、添え書きには賀詞を使わないよう注意が必要です。
たとえば、「初春のお慶びを申し上げます」は文章の賀詞です。「謹賀新年」と印刷してあるのに、「初春の~」という添え書きは重複になりNGです。
×「○○年 一月元旦」
元旦は「新年の最初の朝」、つまり「一月一日の朝」という意味です。このため、「一月元旦」は「一月」を二度書いていることになり、間違いです。正しくは「平成○○年 元旦」「平成○○年一月一日」「20××年 元旦」と書きます。
なお、年号は元号でも西暦でもかまいませんが、併記はしません。
×「A Happy New Year」
重複ではありませんが、「A Happy New Year」もよくある間違いです。「A Happy New Year」は「よいお年を」という意味で、英語圏ではクリスマスカードに「Have a Merry Christmas and a Happy New Year」と書きます。
年明けに届く年賀状に使うのであれば、「新年おめでとう」という意味の「Happy New Year」が正しい英語です。