インタビュー

声優・小西克幸

声優・小西克幸
ロングインタビュー #2

「自分なりの100点」を持っていかなければ
現場で100点以上を出すことはできない

2025年5月9日更新

KATSUYUKI
KONISHI
INTERVIEW

『鬼滅の刃』宇髄天元、『天元突破グレンラガン』カミナ、『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』ディアボロなど、深い役作りと確かな演技力で多くのキャラクターに命を吹き込む声優・小西克幸さん。ボーイスカウトやサッカーに励みながらもアニメやマンガへの情熱を秘めていた少年は、高校時代に友人から「声優」という存在を教えてもらったことがきっかけで、声の世界へと走り出します。そして今は、声優の仕事が「楽しくてしょうがない」と話す小西克幸さん。このインタビューでは、全3回にわたって小西克幸さんの人となりと、その仕事への向き合い方に迫ります。

生徒として通っていた勝田声優学院で事務員のバイト

声優・小西克幸

――先ほど撮影した一問一答の動画では「声優になっていなかったら、ゲーム系の仕事もやってみたかった」というお話がありました。実際、将来の選択肢としてゲーム業界へ進むことは考えなかったんでしょうか?

小西:ゲームが好きだったのでゲーム業界は考えたことがありますが、具体的にどうしたらいいとかは分からなかったので諦めました(笑)

ただ、上京してからゲームに携わる仕事ができないかなと、ゲーム雑誌の編集部に「バイトしたいのですが…」と直接連絡したことはありますね(笑)

その頃、テーブルトークRPGが好きでよく友達で遊んでいたこともあって、『ロードス島戦記』などを制作していたグループSNEさんにいきなり電話して、「バイト募集してないですか」と尋ねてみたりしたこともあります。

「いまは募集してないです」と言われて、おしまいでしたけど(笑)。

――バイトではゲーム業界も考えたけど、本気で将来の道を考えるときには、声優以外の選択肢はなかった。なぜ、そんなにも声優という職業に惹かれたんでしょうか?

小西:そこまで熱い気持ちがあったわけじゃないんですが、いま思えば、“勢い”が近いんだと思います。声優という職業があることを知って「面白そうだからやってみたい!」くらいの(笑)。

当時、生意気にも「人と同じ仕事をするのは嫌だな」と思っていた時期もあって、スーツを着て会社勤めをしている自分の未来は、あんまり想像できなかったんですよね。

その延長線上で“声優”という仕事があることを知って、それが自分自身が好きな世界と近い気がして、とても魅力的に見えた。

もちろん大人になるといろいろな仕事があって社会が回っていることがわかるので、必ずしも当時と同じような思いを持っているわけではないですが、その頃の自分には、この道(声優)しか見えていなかったんだと思います。

結局上京してからのバイトも、自分が通っていた勝田声優学院の事務員をやっていましたしね。

――通っていた養成所でバイトしていたんですか……!

小西:そうなんです。ちょうど、僕が入学したときに事務員の募集があったので。

それに、もし養成所でバイトできるなら、教室で自主練するのに使える可能性もあるかな、と思って応募しました。そしたら、前回お話した声優志望のクラスと同じように、事務員のほうも男性が全然足りなかったみたいで、採用してもらえることに。

本当、なんでもやっていましたね。郵送物の宛名を書く、授業の準備をする、アニメ雑誌に掲載する原稿を書く、学内新聞のコメント取り、卒業生の出演情報をまとめる、などなど。

それから、声優の仕事でスケジュール的に出勤できなくなるまで、ずっとお世話になっていたので、ありがたかったですね。

スロットカー200台、マンガ1万6000冊以上

声優・小西克幸

――声優として活躍する一方で多趣味なイメージもある小西さん。先日は、「J:magazine!」でも趣味のスロットカーのロケに密着させていただき、記事にさせていただきました。

小西:元々、YouTubeを一緒にやっている小野坂さんがスロットカー好き、もっというと車好きで、僕よりも車への愛が強いんです。

でも最初のきっかけはじつは僕の方で、僕は以前からチョロQが好きで集めていて、小野坂さんに「チョロQ、一緒にやりましょうよ」って持ちかけて、まずは二人でチョロQを始めたんです。「最近のチョロQは、すごいね!」とか二人で言って。

そしたらそのうち、小野坂さんが「スロットカー、やらない?」って持ちかけてきた。僕もちょうど幼い頃にスロットカーが楽しかった思い出があるので、「いいですね!」とお答えして、やり出したら楽しくて……という感じです。

YouTubeでは、小野坂さんとお二人でめちゃくちゃ楽しそうにスロットカーで遊んでいらっしゃいますよね。

小西:そうそう。最初はYouTubeもあるから、車好きの小野坂さんが持っていないような、しかも驚いてくれるような、珍しいやつを買おうと思って探して買っていました。

だから機能よりも、デザインや話題性重視……と思って買い集めていたら、いつの間にか所持台数が200台を超えてた(笑)。

声優・小西克幸

――200台ともなると、もはや「小西コレクション」ですね……!

小西:ただ、欲しいものはあらかた買ってしまったので、最近はなかなか欲しいもの自体が、見つけられなくなってきてしまって。

――それはそれで悩みなんですね……! スロットカーは、どんなところが魅力ですか?

小西:僕自身、小学生の頃からホビー好きで、もちろん本体や収集にも魅力はあると思います。だけどやっぱり大事なのは、それを人と一緒に楽しむことだと思うんですよね。

それはチョロQでも、ラジコン、ミニ四駆でもきっと同じ。好きなもの同士が集まって、コースで自分のマシンを走らせたり、あれが速い、これが速いとか言って、ワチャワチャと盛り上がっている時間が楽しい。そんな時間が過ごせるのがいいところだな、と思います。

――素敵ですね。一方で、小西さんは「マンガソムリエ」という異名で呼ばれるほど、マンガも収集していらっしゃいます。今、家にはどのくらいマンガがあるんですか?

小西:もう家にはどうしても置けなくなってきてしまったので電子書籍で買っているんですが、たぶん1万6000冊以上はあると思います。

――1万6000冊以上…!? 全然、想像していたのと桁が違いました……。

小西:とはいえ、それも全部読めているわけではなくて、仕事も忙しいので、今は時間ができたときやお仕事に関する作品をまとめて読む、みたいな読み方がほとんどですね。本当はもっと読みたいんですが……!

ただマンガって本当に無限に作品があるので、物理的に全部を読むっていうのは不可能だとは思っています(笑)。

――今、おすすめしたいマンガはありますか?

小西:おすすめのマンガは「全部」です(笑)。

――全部、ですか……?

小西:マンガって、読む人の趣味嗜好で面白いものが変わってくると思うんですよね。僕の場合、全部違って全部良い!なので、全ての作品がおすすめだし、なんなら全て買ってほしい。

というのも、マンガってどれだけ連載が面白かったとしても、コミックスが売れなければ連載が終わってしまうんですよ。もしそうなってしまったら、マンガ原作の面白いアニメが出てくる機会だってどんどん減ってしまうし、なんなら僕ら声優が必要とされる場面も減っていく。

自分が面白いと思う作品や「もっと続いてほしい!」と思う作品ほど、回し読みとかしないで、どんどん買ってほしいなと思います。

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