

西郷隆盛と大久保利通
明治日本・内国博覧会から世界へ
令和7年(2025)4月13日
大阪夢洲にて、大阪・関西万博が始まった。
テーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」
先端技術などの世界の英知を集めた会場には、
多くの人が訪れている。
令和七年からさかのぼること148年前の
明治10年(1877)8月。
東京・上野で、日本で初めての内国勧業博覧会が開催された。
企画したのは鹿児島出身の初代内務卿大久保利通。
その博覧会のさなか、新政府に不満を持つ武士たちが
新政府軍と九州で激しい戦いを繰り広げていた。
彼らの上に立っていたのは、同じく鹿児島出身の西郷隆盛。
西郷と大久保、三歳違いの二人は、鹿児島・島津藩で
幼少期より共に育ち、ともに事を成し遂げてきた。
しかし、信じる道を歩もうとしたとき、
西郷の前に大久保が立ちはだかり、
大久保の前に西郷が立ちはだかった。
何が二人をそうさせたのか。