東京・練馬 #34
2024/8/17(土)初回放送
東京・練馬 #34
2024/8/17(土)初回放送
昭和40年創業、夫婦2人で切り盛りする町の中華料理店。
妻・弘美さんの父が開いたお店を二代目店主の政文さんが継いだ。
料理未経験から始めたが、味をしっかり継ぎながら新しい味を試行錯誤し、それが常連客に受け入れられるように。
人気の「ニラソバ」は、元気のない常連のお客さんに、精の付くものを、と出したことからメニューに載ることに。
新鮮なニラとごま油の香ばしさに加え、見た目のインパクトが評判で、看板メニューになった。
お客さんに笑顔で接するために、夫婦間では喧嘩をしないようにと気遣ってきた。仲良くこれからもお客さんに支えられながら頑張りたいと夫婦は話す。
東京都練馬区豊玉中2-15-14
(練馬駅から徒歩16分)
食べたあと、満腹になる。
食べたあと、おふくろの味を思い出す。
食べたあと、幸福感に包まれる。
満腹と、おふくろと、幸福。
で、「ふくあじ」。
その旨さに、うんちくや
理屈なんて必要ありません。
安全な食材さえ使っていれば、
有機栽培や天然ものでなくてもいい。
提供する値段を考えれば、天然だしでなくてもいいじゃないですか。
それよりも大切なのは、
店主とお客さんの間に流れる時間です。
料理人の人柄や優しさに触れて、
心まで満腹になる料理。
作ってくれる人に感情移入することが、
実は最良の調味料だと僕は思うのです。
小山薫堂
(小山薫堂 著「ふくあじ」(エフジー武蔵) より)
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