千葉・八千代 #21
2024/2/3(土)初回放送
千葉・八千代 #21
2024/2/3(土)初回放送
国道沿で約50年続く地域の人たちに愛されてきた洋食屋さん。三世代にわたって通うお客さんも。
店長を務めるのは勤続35年の井尻誠さん。高校生の時に食べたこのお店の「きのこスープ」の味が忘れられず、高校卒業と同時にお店に入った。
創業からのこだわりの味を守り、数種類のきのこと地元の八千代牛乳で煮込まれたスープはお客さんの半分以上が注文するほど人気の品。
なるべく手をかけて、これからも真心を込めて提供していきたいと井尻店長は話す。
食べたあと、満腹になる。
食べたあと、おふくろの味を思い出す。
食べたあと、幸福感に包まれる。
満腹と、おふくろと、幸福。
で、「ふくあじ」。
その旨さに、うんちくや
理屈なんて必要ありません。
安全な食材さえ使っていれば、
有機栽培や天然ものでなくてもいい。
提供する値段を考えれば、天然だしでなくてもいいじゃないですか。
それよりも大切なのは、
店主とお客さんの間に流れる時間です。
料理人の人柄や優しさに触れて、
心まで満腹になる料理。
作ってくれる人に感情移入することが、
実は最良の調味料だと僕は思うのです。
小山薫堂
(小山薫堂 著「ふくあじ」(エフジー武蔵) より)
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