
声優・鬼頭明里
ロングインタビュー #1
「君はこのままだと行き詰まるかもしれない」
鬼頭明里の声優人生を変えた、アニキの言葉
2025年3月14日更新
KITOU
INTERVIEW
『鬼滅の刃』の竈門禰󠄀豆子役、『虚構推理』の岩永琴子役、『地縛少年花子くん』の八尋寧々役など、数々の人気作品で印象的なキャラクターを演じている声優・鬼頭明里さん。天真爛漫な少女のハイトーンから冷静で理知的な大人の女性のロウトーンまで、幅広い声域と繊細な表現力で、さまざまなキャラクターに命を吹き込みます。さらにアーティストとしても活躍し、出演作品の主題歌からキャラソン、オリジナルソングまでその高い歌唱力で歌い上げ、2024年にはアーティスト活動5周年の記念ライブも敢行。最近では作詞も手がけるなど、その多彩な才能を発揮しています。このインタビューでは、声優、そしてアーティストとして活躍する鬼頭さんの、進化する表現の軌跡を全3回にわたってお届けします。
ルーツは『ドラゴンボール』っ子

――小さい頃は、どんな気質のお子さんでしたか?
鬼頭:よく友達と外で遊んだり、あまり物怖じせずにいろんな人と話しかけに行ったり、いまよりも、じつは幼少期の方が活発な子どもだったかもしれません。親からも「スーパーで隣にいなくなったと思ったら、知らないおじさんと会話してることがよくあった」と言われます(笑)。
ただ、そうは言っても人見知りではあるんですよ。いまはだいぶ落ち着きましたけど。
自分が興味のある人に対しては積極的に話しかけられるけど、前情報がまったくない人に対しては無理かな、っていうくらい。
――逆にいまとあんまり変わっていないと思う部分はありますか?
鬼頭:自分が「良い!」と思ったものを人にすすめるのが好きなんですけど、それは昔から変わっていないですね。
そのとき自分がハマっているものをクラスに広めたり、流行らせたりすることが多かった気がします。高校生のときは、私が好きなマンガを学校に持っていって、みんなで回し読みをしてもらったり。
――小さい頃からアニメが好きだったそうですね。
鬼頭:そうですね。ちっちゃい頃からアニメがすごく好きで、自宅ではケーブルテレビでアニメ専門チャンネルが一日中観られたので、ずっとテレビの前にかじりついてアニメを観ていました。
特定のジャンルというより、放送されていたら「とりあえず観る」というスタンス(笑)。アニメ専門チャンネルで昔の作品もけっこう放送されていたので、ちょっと古い作品でも気にせず、もう手当たり次第に観まくっていました。
そのうち、深夜アニメが放送されていることも知って、録画もしていたので、放送されているアニメはほとんど全部、観ていたと思います。
――その中でも思い出深い作品というと?
鬼頭:最初にハマった記憶があるのは、『ドラゴンボール』。
毎日、夕方に放送されていて、いつも楽しみにしていました。気になりすぎて、我慢できずにマンガで続きを読んだりして、一人でセルフネタバレをしたりしていました(笑)。
『ドラゴンボール』はいま見ても、キャラクターデザインがおしゃれで、ビジュアルがすごいなと思います。