BL作品を中心に、専門チャンネルならではの充実度
BL作品を中心に、専門チャンネルならではの充実度
2021.12.24
「F4 Thailand/BOYS OVER FLOWERS」
©神尾葉子/集英社 ©GMMTV
胸がときめく出会いはどこにあるか分からないもの。タイドラマの人気はSNSの口コミからじわじわと広がっていき、今では多くの人がその魅力の虜に。人気の火付け役となった『2gether』はTwitterトレンド世界1位を記録し、ドラマの“完全版”とされる映画『2gether THE MOVE』は日本でも公開され大ヒット!
『2gether』のような人気BL(ボーイズラブ)ドラマの他にも、サスペンスやヒューマンドラマなどバラエティに富んだ作品が次々と日本に上陸しており、アジア中で実写化された神尾葉子原作の人気少女漫画『花より男子』のタイ版『F4 Thailand/BOYS OVER FLOWERS』もテレビ放送が始まるなど、ますますタイドラマへの注目が高まっています。
一体どんなところが人の心を掴んで離さないのか?タイドラマ初心者のあなたのために、“タイドラマあるある”を交えながら魅力をご紹介します!
「2gether」
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海外ドラマの醍醐味の一つが、食事やファッションなど、その国の文化を楽しめることではないでしょうか。タイドラマは学生が主人公のドラマが多く、授業や部活動に励む学生生活と共に物語が展開していきます。タイは大学も制服があり、車で通学するなどその生活スタイルの違いにもびっくり! ブルーハワイやピンクミルク(タイの高級フルーツ・サラのシロップと練乳を使ったピンク色の飲み物)といったカラフルな飲み物を飲んだり、友人たちとムーガタ(タイ式焼肉)を食べながら話に花を咲かせたり――。登場人物の何気ない日常が新鮮で、見ていてワクワクすること間違いなし。
よく劇中に登場する、関係性がわかる敬称にも注目。韓国ドラマを見る方にはお馴染みの“オッパ”や“ヒョン”のような敬称がタイにもあり、相手が年上の場合は名前の前にP’(ピー)、年下はNong(ノーン)を付けて呼びます。
ドラマを見るたびにガイドブックにはあまり載っていないタイの文化や風習の知識がどんどん増えていくのも楽しいポイントです。
「A Tale of Thousand Stars」
©GMMTV
タイドラマの多くはタイの中心部であるバンコクや、その近郊を舞台にしています。バンコクは都会的な部分と歴史的な部分が融合された場所。おしゃれなカフェやルーフトップレストランから、寺院や国立公園など、タイを感じられる多様なロケーションが登場するところもタイドラマの魅力!
また、劇中で登場人物たちはボランティア活動や部活の合宿など、“旅行しがち”です。旅行先は海や川沿いのリゾートが多く、観光地を訪れることも。登場人物たちが旅行することによって、都心部だけでなく穏やかな海辺など自然の風景も楽しめます。舞台が日常から非日常に移った時、物語は大きく動き出します。旅行先で起こる出来事は名シーンばかりなのでお見逃しなく!
ノスタルジックな街並みとエメラルドグリーンの海が広がるプーケットで全編撮影された『I Told Sunset About You ~僕の愛を君の心で訳して~』や、タイ北部の雄大な山々の麓にある村を舞台にした『A Tale of Thousand Stars』といったロケーションそのものが美しいドラマも。圧倒されるほどの映像美が物語をより鮮やかに彩ります。
ドラマの中に映る心引かれる風景の数々に、「いつか行ってみたい…!」とタイ旅行に行く日を夢見てしまうはず。
「The Shipper」
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“あらすじネタバレ禁止”と言われると、どんなストーリーなのか余計に気になったりしますよね。タイドラマはそんな“ネタバレ禁止”要素がある作品ばかりで、幅広い世代で楽しめる巧みな脚本も人気の理由の一つです。
サスペンスからラブコメディーまで、様々な作品にあらゆる伏線が散りばめられており、続きが気になる展開にどんどん引き込まれてイッキ見する人が続出! 特に“後半、怒涛の伏線回収しがち”で、「そうだったの!?」と思わず声に出したくなるほどの展開が待っている場合があるので、1話・2話で疲れて脱落せず、もう少しだけ見てみてくださいね。
物語の事実を知った後にドラマをもう一度見返すと、キャストの演技に隠されていた伏線が鮮明に見えてきて、全く違った印象になります。登場人物の心情を考えながら二度、三度と繰り返し見ても楽しめるタイドラマ。全て見た後に点と点が線で繋がる見事なストーリー展開がドラマの余韻を強く残します。
「A Tale of Thousand Stars」
©GMMTV
タイドラマの魅力を紹介するうえで外せないのが、登場人物たちの“心から人を愛する姿”。タイドラマ人気を牽引したBLドラマが多くの人を魅了した一番の理由と言っても過言ではありません。
好きな人を意識してドキドキしたり、素直になれなかったり、恋をすると誰もが経験する気持ちが繊細に描かれ、時には見ていて胸が苦しくなるほど。
イヤホンを共有し、ギターなどの楽器を使って愛を伝えたり、怪我の手当で急接近…といった“BLドラマあるあるシーン”もかわいらしく、まるで初恋のような恋愛模様に胸キュンしっぱなし! 見ているこちらは「もうそれ恋だよ!」と思うような場面でも、自分の気持ちに気付いていない登場人物の様子にヤキモキしたりと、いつしか感情移入し登場人物たちの恋愛を応援するように。劇中では家族愛や友情も描かれ、多様な“愛”に心が動かされます。
迷い傷つきながらも一生懸命に人を愛する登場人物たちの姿は、いつの間にか忘れてしまっていたピュアで真っ直ぐな恋心を思い出させてくれるのです。
「I'm Tee, Me Too」
©GMMTV Company Limited
主人公が魅力的なのはもちろんのこと、ドラマをより一層盛り上げるのが主人公の友人や物語の鍵となる登場人物たち。
タイドラマはとにかく登場人物が多いのですが、お調子者のムードメーカーやクールな秀才タイプなど個性豊かなキャラクターばかりで、気付いた時にはバッチリ名前を覚え、全員の事が大好きになっている…なんてことも。
主人公の友人はいつでも主人公の味方で、悩んでいる時には名言級のアドバイスをしたりと温かく気のいい人たちばかり! 主人公と友人たちのコミカルなやりとりは微笑ましく、見ていてハッピーな気持ちに。ラブストーリーではそんな友人たちの恋愛模様も主人公と同様に丁寧に描かれ、サブカップルが誕生するなどドラマの楽しさは2倍、3倍と膨らみます。
登場人物が多いということは、その数だけ演じる俳優がいるということ。気になる俳優と出会う可能性が高く、その人が出演しているドラマを次々とチェックしていくうちに、気付くとタイドラマに夢中になっているのです。そして、「この俳優さんはどんな人なんだろう?」とSNSをチェックしたが最後、そこにはファンとの距離が近かったり、ドラマを超えて俳優同士が仲良くしていたり、人間味あふれる姿がたくさん。また、BLドラマでカップルを演じるとそのペアで広告活動をしたりと、ドラマが終わっても一緒にいるところが見られるので、 “好き”が加速するばかり! ここまで来ればもう、タイドラマを知らなかった頃には戻れません。
今後もますます盛り上がりが期待されるタイドラマ。心ときめく新しい世界に踏み出す準備はできましたか? 画面の向こうにあなたの“ときめき”になりたいと待っている作品たちがいます。ぜひ、タイドラマの世界に飛び込んでみてください!