2023年3月28日(火)更新
“うれしみDO DANCE”な出会い!
DJ KOOが語る、日向坂46の魅力
前身の「けやき坂(ひらがなけやき)を経て、今では人気アイドルグループとして歌番組やバラエティー番組には欠かせない存在となった日向坂46。今回は「FNS音楽祭」をはじめ、何度か共演経験があるDJ KOOさんにグループの魅力を語ってもらいました。
お互いに尊敬し合える存在
――そもそも、どういうきっかけで日向坂46というグループに興味を持ったんですか?
『僕はアイドル全般が好きなんですけど、ちょうど「けやき坂46(ひらがなけやき)」から移り変わった時のエピソードや映像を見させてもらって、何かすごく応援したくなっちゃったんですよ。
そして、日向坂46のメンバーと話すような関係になった頃に愛知県の蒲郡でフェスがあったんですね。デビュー曲の「キュン」が出たばっかりの時期で、僕が先にDJプレイをした後に日向坂46という順だったから「DJで『キュン』をやりたいんだけど、先にかけてもいいかな?」って聞いたら、メンバーたちは「全然、もうキュンです!」って言ってくれて(笑)
――さすが! いいリアクションですね。
そうなんですよ。海の近くの野外フェスで「キュン」をかけたときの“おひさま”(日向坂46ファンの総称)のコールがすごくて。めちゃめちゃテンションが上がったんです。そういうちょっとしたセッションではないですけど少しずつ接点が増えてきて、メンバーから誕生日の寄せ書き色紙を送ってもらったりするようになったりと、ものすごく距離が近くなってきたなって。まぁ、そう思っているのは僕だけかもしれないですけど(笑)。お互いに楽しいリスペクトをし合っているなっていう感じはしますね。
――KOOさんのSNSでもメンバーとの楽しそうな写真が上がっていましたね?
ホントに楽しいんですよ。でも、ショックだったことがあって。それは、キャプテンを務めている佐々木久美さんの愛称“くみてん”の発音が間違っていたんです。正解は頭にアクセントを持ってくる呼び方なんですけど、僕はずっと逆だったんです。
本人に「もしかしたら違ってる?」って聞いたら「はい、違ってます」って言われて。早く言ってよって思ったんですけど(笑)、くみてんは「それは、もうKOOさんのオリジナルなんだなって思って聞いてました」と言ってました。そういうことがあったりもし て「紅白歌合戦」(NHK)では順番の関係などで日向坂46のメンバーと話すことが多いので、毎年一緒に写真を撮るのが恒例になっています。
――「FNS音楽祭」(フジテレビ系)でも共演されていますよね?
TRFとコラボをやらせてもらった時に、日向坂46のメンバーがみんなカッコよく踊っていて。結構、TRFの振りってガチ振りだったりするんですよ。特にくみてんは、そんなにガンガン踊るイメージがなかったんですけど「BOY MEETS GIRL」とかをしっかり踊っていて、感動しちゃいましたね。
親しみやすい距離感がグループの魅力
――改めですが、日向坂46のどんなところに魅力を感じていますか?
気持ちの距離感ですかね。ホントに寄り添ってくれるというか、タレントさんでもアーティスト同士にしても距離をしっかり保ったりするじゃないですか。良くも悪くも。
日向坂46の場合は常にフレンドリー。変な話、僕は年上だし、先輩アーティストでもあるからいろんなことを考えたりするかもしれないけど、逆にすごく気を許してくれて。気持ちの距離を近くしてくれている。そういうところがうれしいですよね。だからこそ、ライブを含めて“おひさま”とつながっているんじゃないかなって思いました。
――みんながポカポカ感を覚えるわけですね。
おひさま”と“日向”ですからね。それは、すごく伝わってきます。
――アーティストとしては、どんな風に感じていらっしゃいますか?
歌とパフォーマンスがすごく前向きですよね。疲れていたり、何かがあったりした時でも日向坂46の曲を聴いているうちに引っ張っていってくれるというか。何か「大丈夫だよ」て言ってくれているようなそういう勇気をもらえる楽曲が多い
イントロから段々サビに行くにつれて、どんどん気持ちが明るくなっていったりする。そういうストーリー性を持っているなって感じますね。
去年のツアーの最終日だったかな?見に行かせていただいたんですけど、オープニングからカッコよかった。その前にTOKYO FMの「TOKYO SPEAKEASY」っていう秋元(康)先生がプロデュースしている番組をくみてんとやった時にせっかくだからってDJリミックスした「My fans」と「Overture」をお土産に持って行ったんです。リズムをガンガン入れたんですけど、くみてんがすごく喜んでくれて。「あ、こういうノリ好きなんだ」って思ったんです。確か、僕が見たライブは「My fans」から始まったんじゃなかったかな。とてもカッコよかったですよ。
――現在4期生までいますけど、メンバーの印象はいかがですか?
やっぱり、1期生ありきかな。その背中を見て2期、3期が追い掛けているような感じ。4期生になると坂道グループを伝承しつつ、ハイブリッドな次世代の子たちが混ざっているので、それはそれでメンバー同士の絡みが面白いなと思っています。
――誰が絡むと面白いですか?
かとし(加藤史帆)が絡むと何でも面白いんですよ。僕は本名が「高瀬」なので、まなふぃ(高瀬愛奈)とかとし、くみてんとまなふぃの絡みはいいですよね。くみてんのイジり方は天才的。個人的にはくみてん推しなんですけど(笑)、僕のこともいい具合にイジってくれるんですよ。ホントにありがたいです。
メンバーの個性が出るイジり方や大喜利に注目
――歌やダンスももちろん魅力的ですが、バラエティー番組での活躍も目立ちます。
仰るとおりで、くみてんは「みえる」や「2分59秒」(共にテレビ朝日)でMCをやっていたりするんですけど落ち着き度というか、腰の据わった感じがすごいなって思いました。
――冠番組「日向坂で会いましょう」ではメンバーの個性がさく裂していますね?
「ヒット祈願キャンペーン」とか、面白い企画が多い。“ひなあい”でいうと、やっぱりかとしなんですよね。あのかっ飛んだ感じがいい。
また“カトシンジ”(「エヴァンゲリオン」の碇シンジ風キャラ)に会いたいですね。先日の総集編でやってくれて、めちゃめちゃうれしかったです。
――番組内で、いろいろ解説されていましたけど…。
あれは解説するようなものじゃないんですけどね(笑)。新しいというか、2023年版を見てみたいという思いはあります。
――“ひなあい”の企画で気になるものは?
春日(俊彰)さんをイジる回。あれは、メンバーそれぞれの性格が出ますよね。仕掛けられるより、仕掛けるほうが個性が出るんですよ。素が見える楽しさがあります。
――バラエティーで、メンバーの“ここがすごい”と感じたことは?
大喜利の力はすごいですよね。オードリーさんがやっている大喜利番組「お笑いチームバトル WARAゲーム」(日本テレビ)に出させていただいた時にすーじー(富田鈴花)はものすごく考えているんだなって。松田(好花)さんの大喜利力にもびっくりしました。ただ単純に答えを書くだけではなくて、その場の空気や流れも読んでいる。そこにすごさを感じますね。日向坂46はトークやバラエティー、そしてもちろんライブも流れや雰囲気を読みながら作っていく。だからこそ、見ていて安心できるんでしょうね。
――グループのチームワークの良さが出ているのかもしれませんね。
全体のチーム力がありますよね。ライブを見ていてもお客さんみんなに平等というか、フォーメーションもすごく考えられているんですよ。
花道を走っていく割合とかも偏ってない。メンバー全員がそれぞれの花道を通るような構成になっているから場所によって見える、見えないという不平等さがないんです。
メンバーの話に戻ると、ある番組でまなふぃと即興コントをやったことがあるんですよ。“ダブル高瀬”という形で。普段のまなふぃはそこまでグイグイ来るタイプじゃないんですけど、コントの時は人が変わったように面白くて。何か底知れぬ魅力を感じました。
あとは、齊藤京子さん。「キョコロヒー」(テレビ朝日)の時の落ち着いているのか天然なのか分からないところがいい。あの低い声がゆるトークに合っていますよね。
――メンバー全員「自然体」という言葉がぴったりですよね?
そういう意味では、やっぱりかとしでしょうね。会うたびに質問攻めに遭うんですよ。例えば舞台裏で紅白のエンディングを待っている時に「KOOさん、KOOさん。ここに幕がありますけど、この幕の向こうが宇宙だったら何をしますか?」なんてことを急に聞いてくるんですよ。
――ちょっとした大喜利ですね?
そうなんですよ。くみてんに聞いたことがあるんです。いつもかとしがぶっ飛んだ質問をしてくるんだけど、あれってどういうことなのって。くみてん曰く「かとしが質問するっていうのはすごくテンションが上がっている時なんですよ。だから、KOOさんに会って気持ちのバロメーターが上がっているんだと思います」って。それはすごくうれしいことだけど、毎回何を聞かれるのかドキドキしています(笑)。
これからも日向坂46らしさを大切に
――ここまで日向坂46への思いを語っていただきましたが、これから日向坂46に触れようとしている“ビギナー”に向けてメッセージをお願いします。
やっぱりライブを見てほしいです。アーティストが主役ではなくて、みんなが友達になれるような感覚。「そこで一緒にキャンプしようか?」ぐらいの距離感で仲良くなれます。メンバーの楽しそうな笑顔を見ているとこっちまで楽しくなってきます。
――最後に、今後の日向坂46に期待することはありますか?
今のまま、日向坂46らしく進んでいってほしいなと。ダンスミュージックをやっても、シティポップをやっても日向坂46の曲になる。これはすごいことだと思います。
30周年を迎えたTRFが30周年記念ライブをやった時に、メンバーとファンが一緒に年齢を重ねてきた感覚はとても貴重であり、財産だと感じたので、これから“おひさま”たちと歩んでいくなかで、きっといつまでも応援してくれると思うので、ともに歩んでいく上で、日向坂46らしさをずっと持っていてほしい。そして、僕の希望としてはライブにDJを入れてほしい。DJミックスにしながら次々に楽曲のメドレーを作っていくような形で共演できたら“うれしみDO DANCE”です!