2023年1月16日(月)更新
太陽のようにキラめく個性を持つ33人。日向坂46の魅力を解説
日本代表チームの金星と躍進に沸いたサッカー「FIFAワールドカップ カタール大会」。スーパースター・メッシ悲願の戴冠に、日本代表チームの躍進。激戦と名勝負の数々はまだ記憶に新しいが、堂安律や三笘薫らピッチ上で活躍した選手たちと同じくらいバズったのが、日向坂46の影山優佳だ。アルゼンチンの優勝をはじめ、日本代表戦の勝敗のみならずスコアまで次々と的中させた、〝サッカーにガチで詳しすぎるアイドル〟。独特の解説で話題を呼んだ元日本代表の本田圭佑をして、「そんなアイドルがおるんやとビックリした」とまで言わしめた着眼点と分析力は、もはやコメンテーターの域に達していた。その的を射たコメントは各ネットメディアで拡散され、連日連戦の稼働ぶりに「#影山寝ろ」というハッシュタグがSNSを賑わせたほど。まさしく”影のMVP”と呼べる活躍だった。
多彩=多才なメンバーが在籍
この影山を筆頭に、好きなことや得意なことを生かしているメンバーが、日向坂46には多々在籍している。
たとえば、二期生の富田鈴花。母親がF1が好きだったこともあって、鈴鹿サーキットに由来する名を持つ彼女は、2017年のグループ加入当初から「高速道路が好き」とクルマ周りへの偏愛ぶりをアピール。その努力が身を結び、’22年7月からスーパーフォーミュラ専門番組「GO ON! NEXT 〜サーキットで会いましょう〜」(BSフジ)で単独MCを務めるにいたっている。
また、随一の身体能力と運動神経を誇る東村芽依(一期生)は、2年連続で「SASUKE」(TBS系)に出場。
ゲームが得意な丹生明里(二期生)は、「有吉ぃぃeeeee!そうだ!今からお前んチでゲームしない? 」(テレビ東京系)にたびたび出演し、「フォートナイト」や「スプラトゥーン」などでプロゲーマー顔負けの腕前を披露……と、1人ひとりに触れていくだけで文字数が埋まりそうなほど多彩=多才なのだ。
中でも、ひときわ異彩を放っているのが、現時点での最新シングル(8th)「月と星が踊るMidnight」でセンターを務めている齊藤京子。活動初期から「ラーメン大好き齊藤京子です」をキャッチフレーズに掲げ、2018年にはズバリ直球なタイトルの特番「けやき坂46 ラーメン大好き!齊藤京子です」が、CSテレ朝チャンネルにて放送されるという快挙を達成した。
なお、キャラが立っているのは嗜好のみならず。一度耳にしたら忘れない低音の声で、どんなに大物の相手でも思ったことを口にする怖いもの知らずな面も、ならではと言える(しかも本人にはまったく邪気がない)。その素直すぎる〝トークスキル〟によって女性芸人ヒコロヒーとのケミストリーを生んだ番組が、冠MC番組の「キョコロヒー
」(テレビ朝日系)だ。開始当初こそ深夜2時半台の放送だったのが、「2人の話が絶妙に噛み合わないのが面白い」という評判が広まって、深夜0時15分からの放送に繰り上げ。’22年10月からは午後11時45分スタートと、さらに早い時間帯で全国ネットされるほどの人気コンテンツに。
それでいて、ひとたびステージに立てば中森明菜ばりの歌声を響かせるわけで──その高低差が齊藤自身、ひいてはグループの魅力にもなっている(※最新シングルに収録されているソロ曲『孤独な瞬間』は、まさしく往年の明菜を彷彿させ、〝日向坂の歌姫〟の面目躍如たるナンバーに仕上がっている)。
……という具合に、個々について書き出すとキリがないのが、日向坂46のポテンシャルの高さを物語っている
アイドル番組の枠を超えたバラエティー番組
そんな彼女たちの面白さを堪能するには、やはり冠番組の「日向坂で会いましょう 」(テレビ東京ほか)を置いて、ほかにはない。前身番組「ひらがな推し」時代からMCを務めるオードリーとの相性の良さもあって、キャラが開花した、あるいは新境地を開いたメンバーは数知れず。スタッフが「内村プロデュース」(テレビ朝日系)に関わっていたからか、内村光良が後輩芸人たちを輝かせた図式がオードリーと日向坂メンバーの関係性にも当てはまり、アイドル番組の枠を超えてバラエティー番組として立派に成立しているのが、この番組の特色と言える。
シングルリリース時には番組内で新曲やカップリング曲のパフォーマンスも行い、本業での輝きもしっかりと訴求。先ごろ加入したばかりの四期生12人も収録に参加し始めているので、これまでとは違う〝新しい景色〟を見ることができそうだ。
ちなみに、筆者は発売中の月刊誌「B.L.T. 2月号」で四期生全員の取材を担当したが、まだテレビでは見せていない部分や面白味をそれぞれが秘めていることを感じ取った次第。いずれも先輩たちに比肩するほどのキャラなので、乞うご期待。
デビュー4周年となる春、2023年4月1日・2日には横浜スタジアムでグループの誕生日ライブ「4回目のひな誕祭」開催が決定し、グループは充実の時を迎えている。多幸感にあふれつつ、パフォーマンスで見せるところはしっかりと魅せ、ファンを楽しませるライブこそが彼女たちの本領だけに、少しでも興味を抱いた人には一度体感することをお勧めする。個別にメンバーを推すもヨシ、〝箱推し〟もなおヨシ。何にしても、彼女たちのことを知れば知るほど心に陽が差し込んで、あたたかい気持ちになることに変わりはない。