2020/03/13
財閥一家に隠された優雅な秘密とは…?母親殺しの謎を追うヒロインと、彼女を支える弁護士が繰り広げるミステリーラブロマンス!
作中で心優しい庶民派弁護士を演じる、イ・ジャンウのロングインタビュー。
韓国の財閥の話なので、日本の皆さんにどのように受け止めていただけるか気になりますが、楽しんで見ていただけたら嬉しいです。
弁護士役を演じました。ですが、良いローファームで仕事をしている弁護士ではなく、庶民を代表するような熱血的な青年なので、むしろどうしたら弁護士っぽく見えないかを考えながら演じました。
台本がとても刺激的で、視聴者の方に楽しんでもらえそうだなと思いました。刺激的でないと視聴率は上がらないんですよ(笑)。盛り上がりそうな作品だなと思い、出演を決めました。
屈折しておらず、とても正直な作品です。事件が起きてそれを解決するドラマですが、劇中で僕たちが全部説明しているので分かりやすいですし事件もこれ見よがしに起きるので(笑)、楽しんで気軽にご覧いただけると思います。
裁判の様子を調べたり、私の叔父が弁護士なので話を聞いたりしましたが、イメージとは違い実際はそこまでかしこまっている感じではありませんでした。そういう事もあり、庶民を代表する弁護士として親近感をもっていただけるように努力しました。
イ・ジャンウ…ホ・ユンド役
「やりたいようにやったらいいんじゃない?」と言われました。紹介もしてもらった何人かの弁護士の皆さんも堅苦しくなかったので、現実味のある弁護士を演じるために、その方たちを参考にしました。
ユンドはお金になびかない青年ですが、僕は違うと思います(笑) 。ひと昔前の時代はハングリー精神にあふれ生きるのに必死でしたが、最近はそこまでではないですよね。そんな中ユンドは最近の若者らしくないキャラクターだと思います。ユンドと僕が似ている点は、母や父を思う気持ちだと思います。30歳を過ぎてから、友達が皆結婚して、自分の周りに家族しか残っていないんですね(笑)。美味しいものを食べに行きたくても友達とは時間が合わないので、両親と自然と会うようになりました。それから両親が友達のように感じるようになりました。最近は両親のことをよく考えるのですが、ユンドも同じようなのでそこが似ていると思います。
スヒャン(訳注:ヒロインで財閥の娘、モ・ソッキ役)に初めて会ったのは新人の時だったのですが、とても初々しかったです。今は初々しくなくなったという意味ではなく(笑)、大人っぽくなりましたね。僕が学ぶ点も多い俳優に成長していて、とても驚きました。幼い頃に見た時とは別人のようで、深い話もたくさんしました。作品について、ほとんど毎日「ああしようこうしよう」と悩みながら電話もたくさんしました。以前ユイ(訳注:『ミュージックバンク』で共演後、『たった一人の私の味方』で再共演)にも感じたのですがとても不思議な感覚です。スヒャンも成熟した女性の香りを漂わせていて、驚きました。
作中ではなんだかんだと真剣な話をしている中、急に甘い雰囲気になることが多かったです。どうやってくっつくか、どうやって心を寄せていくか、どうしたらぎこちなくないように映るかが悩ましかったです。言い合いをしていたのにいきなりラブシーンになると不自然なので、スヒャンとよく相談しました。メイキング映像をご覧になるとお分かりいただけると思いますが、撮影の時にもイタズラをたくさんしました。僕がガムを噛むクセがあるのですが、キスシーン前にガムを噛んでいたらスヒャンに「キスシーンを撮るのになんでガムを噛むの!?」と、怒られました(笑)。
ペ・ジョンオク先輩(訳注:財閥の危機管理チームを束ねるジェグク役)が出られる時は、授業を受けている気分で学生のようにたくさん学びました。リハーサルで僕に足りないところがあれば、先輩が「お昼を一緒に食べよう」と誘ってくれてアドバイスしてくださったりと、いろいろ学べる作品だったと思います。マインドもとても良い方です。演じる際初めはとても緊張しましたが先輩が僕の気持ちを理解してくださり、「ドラマの中であなたは私と対立関係なんだから、もっと強く、もっと強く演じてほしい」と背中を押してくださりました。
何でしょうね…分かりません。視聴者の方が何を好んで、どんな作品が成功するかは誰にも分かりません。ですが、見やすくて刺激的な題材、明快な解決方法が決め手かなと思いますがどうでしょうか?視聴率は答えがないですからね。ドラマ内では現実で起こる事件のような大きい事件が多く起こるので、視聴者の方も没入できたのだと思います。
僕自身は財閥の娘だという方に一度も会ったことはありませんが、ソッキはとてもあっさりしています。昔聞いた話ですが、天才作曲家たちは皆お金持ちで悩みがないから音楽に没頭できたと言われていたそうです。ソッキの人間性もそんな感じでした。お金に対する心配がなく自分のしたいことは全てできる環境で育ったが故に身に着いた自信感にユンドは惹かれたのだと思います。
ムードメーカーはイ・ギュハン兄さんでした(訳注:ソッキの義兄弟、ワンス役)。ずっと喋っていたり、冗談を言ってイタズラをしたり、現場でアドリブを連発したりと人として学ぶべき点が多いなと思いました。ギュハンさんのおかげでスタッフも楽しく撮影でき、撮影が終わった今でもドラマ関係者の皆さんとは仲がいいです。
僕たちの仲が良く、撮影現場の雰囲気が良かったので、その点もドラマを助けてくれました。みんなで「私がこうやりますね」とアイデアを出しながらより良くなっていったと思います。現場での話し合いが脚本にも反映されていたので、作家さんも喜んでくださいましたね。
たくさんあります。たとえば魚の葬儀をするシーンがあったのですが、本当に初めての感覚でした。きれいな場所で、素敵な俳優たちと数多くのスタッフが魚一匹のために葬儀をしたんです(笑)。魚が嫌いだという訳ではなく、僕自身としてはその状況がとても面白おかしかったです。ドラマなので誇張した部分もありますが、ここまでする財閥家たちが本当にいるのかなと気になるくらい、このシーンが記憶に残っています。
どのくらいオープンにして、どのくらいは内に秘めているのか、という区切りの線をつけるのが難しかったです。簡単に明かしてしまうとドラマの全ても簡単に見えてしまい、中心がブレてしまうと思ったので秘密を抱えながらも深くなりすぎないように演じ、視聴者の方にどうすれば共感いただけるか監督とたくさん議論しました。
麻薬やお金に関する話が出た時は、こんな展開をドラマで放送していいのかと驚きました。最後に極端な選択をするキャラクターも含め、ここまでやっていいのか、視聴者の方が衝撃を受けるのではないかと心配だったのですが、それすらも理解してもらおうと俳優たちは演技していたと思います。素材がとても刺激的なので、それが衝撃でした。
ユンドは自分の母親とは15年ぶりの再会になるので、僕も母親役を演じたチョ・ギョンスク先輩とは現場で最大限の距離をとっていました。また、監督やスタッフも僕たちが集中して静かな雰囲気の中で演技ができるよう、現場の環境を整えてくださいました。そのおかげでリアル感がよく活かされていたと思います。ほぼワンテイクで撮りました。
むしろ考え方が若くなったと思います。入隊前はため息をつくことが多かったのですが、今は気が軽くなってこれからが始まりだという気分でより一層元気が湧きます。軍隊で一緒に生活していた一回り下の子たちからエネルギーをもらい、最近は若返ったように感じます。精神的に健康になりました。
たくさんあります!機会をくだされば…(笑)。アイディアが山のように溜まっています。僕は幼い頃から何かを企画をするのが夢だったので、大人になってからは俳優仲間と一緒に企画案を書いていました。実際に入隊前に映画も撮りました。まだ公開していませんが、長編映画です。
長い間料理してきたわけではないので、YouTubeの動画を参考にしています。お店で使うレシピもあって、その通りに作るととても美味しいんです。食堂で使うような調味料を買って作ると本当にご飯屋さんで食べるような料理になります。最高です!
以前と同じくキャンプが大好きです。キャンプに行って美味しいものを食べたりします。家で料理をして、人を招いて評価してもらったりもします。
東京が大好きです!よく行くうどん屋さん、ラーメン屋さんがあります。日本はとても長い年数お店を運営するじゃないですか。それはとてもいいことだと思います。ずっと続いていて、いつ行っても同じ味で…ありがたいことです。今回も好きなお店を回りたいです。刺身も食べたいと思います。
『優雅な一族』に限りませんが、たくさんのものを与えてくれました。今後も演技の仕事ができるような役割を作ってくださり、その役を演じながら自身のスペックを広げられたと思います。次の作品が楽しみですが、今は『優雅な一族』が終わって、共演者や監督、スタッフとグループメールで連絡を取ると思い出がよみがえり恋しくなります。一度共演した方たちと再共演できると感慨深いし楽しいです。
良い作品があればドラマをやりたいです。このままのペースで仕事をしていけたらいいなと思います。バラエティ番組にも出たいです。『シングル男のハッピーライフ』も、機会があればもう1度出たいと思っています。
『優雅な一族』はとても正直で、気軽に見ていただけるドラマです。少し刺激的ですがそこに楽しみを感じていただけると、新しいドラマ、新鮮な映画を見ているような気持ちになると思います。2020年も良い年にしていただき、『優雅な一族』をたくさん愛してください。ありがとうございました。
母を殺された過去を持つ、大財閥MCグループの孫娘ソッキ(イム・スヒャン)は、ひょんなことから弁護士のユンド(イ・ジャンウ)と出会う。母親殺しの真犯人は別にいると考えていたソッキは、ユンドに遂行弁護士になるよう持ち掛ける。高慢なソッキに初めは反感を抱くユンドだったが、危なっかしい彼女が心配になり傍で見守ることに。
そしてもう一つ、ユンドが弁護を引き受ける理由があった。実はユンドの母はソッキの母親殺しの濡れ衣を着せられ15年間服役中だった。真犯人がMCグループ内にいるのではと疑うユンドは、母の冤罪を晴らすため、忠誠を誓うふりをしてグループに入り込む。そんなソッキとユンドの前に、ソッキの父や義理の兄弟らが立ちはだかる。果たしてソッキの母を殺した真犯人とは?