パリ2024パラリンピック車いすラグビーの放送日程
写真:青木紘二/アフロスポーツ
- 車いす競技の中で唯一タックルが認められ、大きな衝突音に驚かされる男女混合競技
- 激しいぶつかり合いだけでなく、持ち点制による編成の妙、チーム戦術も見どころ
- 日本は前回東京大会銅メダルメンバーを軸に、初の金メダルを目指す
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提供:一般社団法人 日本車いすラグビー連盟
車いす競技の中で、唯一タックルが認められている男女混合競技。タックルによる衝突はとても激しく、試合会場内には大きな激突音が鳴り響く。1996年アトランタ大会で公開競技として行われ、2000年シドニー大会から正式競技になった。競技名はラグビーだが一般的な15人制や7人制とは異なる点が多い。まず、屋外のピッチではなく室内のコートで行われ、いわゆる楕円球ではなく丸いボールを使用する。さらに前方へのパスが認められているなど、独自性が強い。1チームは12人で編成され、コート上の選手は4人。それぞれパスをしたり、ヒザの上に乗せて走ったりしてボールを運ぶ(10秒以内に1回のドリブルまたはパスが必要)。そしてボールを保持したまま車いすの前後4輪のうち2輪がトライラインを通過するとトライとなる。
選手には、障害の程度が重い順から0.5点から3.5点まで0.5点刻みで持ち点が与えられ、4人の持ち点の合計を8点以内にしなければならない。したがって障がいが軽い「ハイポインター」と、重い「ローポインター」を組み合わせてチームを編成することになる。ハイポインターは主に攻撃、ローポインターは主に守備を担う。女子選手が出場する場合は1人につき4人の合計持ち点の上限が0.5点プラスされるので、ハイポインターを複数起用するなど戦術の幅が広がる。ちなみに、競技に使われる車いすは攻撃型と守備型の2種類があり、ハイポインターが使う攻撃型はコンパクトで小回りがきくようになっており、守備型は相手の動きをブロックするためのバンパーが前方に突き出ている。
1試合は8分間4ピリオドからなり、バスケットボールのようにプレーにタイム制限がある。攻撃側はボールを持ってから12秒以内にセンターラインを越え、40秒以内にトライしなければいけない。激しいぶつかり合いが醍醐味であり一番の見どころだが、持ち点制による編成の妙、ハイポインターとローポインターの連携とチーム戦術など注目すべきポイントは多い。
出場は8チーム。4チームずつ2組に分かれて1次リーグを戦い、各組2位までが準決勝に進む。メダル候補と目されているのは、前回の東京大会を含め、過去3大会で金メダルに輝いたアメリカ、2012年ロンドン大会、2016年リオデジャネイロ大会で連覇を飾ったオーストラリア、そして日本。日本は東京大会で2大会連続となる銅メダルを獲得したが、開催国として金メダルを狙っていただけに、選手たちは悔しさを隠さなかった。高校生で出場した東京大会を経て若きエースに成長した橋本勝也、4大会連続出場となる池崎大輔、チーム唯一の女子選手、倉橋香衣らの力を結集し、東京での雪辱をパリで果たせるか。