パリ2024パラリンピック車いすフェンシングの放送日程
写真:ロイター/アフロ
- 固定された競技用車いすに座って対戦する、“移動しないフェンシング”
- 選手たちは座って向き合い、上半身だけを使って攻め、守る
- 上半身のダイナミックな動き、素早く激しい突き合い、斬り合いは必見
※大会期間中の毎日14時頃、最新情報に更新します。
放送情報がありません
※アプリをインストールされてない場合は、ストアに遷移します。
ケーブルテレビのJ:COMがお送りする地域密着のニュース情報番組や交通情報カメラの映像を“LIVE”でお届けする地域情報アプリです。
1960年第1回ローマ大会から行われている伝統競技のひとつ。脊髄損傷や下肢切断により下肢に障がいのあるを選手が出場する。剣でお互いの有効面を攻撃し合い、ポイントを競うというルールは一般のフェンシングと同じであり、剣や防具も同じものを使用するが、「選手が前後に動かない」点が大きく異なる、選手たちは競技コート(ピスト)に固定された競技用車いすに座って向き合い、上半身だけを使って競技を行う。
腹筋と体幹が機能し座位バランスが取れるかどうかなどで障がいの軽い「カテゴリーA」と、重い「カテゴリーB」に大別され、それぞれ胴体のみを突き合う「フルーレ」、上半身を突き合う「エペ」、上半身を突き、斬り合う「サーブル」の3種目がある。カテゴリー別各種目の男女個人戦、フルーレとエペの男女団体戦が実施され、種目数は計16。団体戦は3対3で行われ、各チームはカテゴリーBの選手を必ず1人含まなければならない。
試合はまず、2台の車いすの車輪をピスト上の中央線に対して110度の角度で固定することから始まる。続いて、両選手の腕と剣の長さを測り、短い方の選手に合わせて選手間の距離を決定。その後、試合開始となる。車いすが固定され、前後に動いてかわすことができないため、必然的に激しい突き合い、斬り合いが展開される。防御する場合、障がいの軽い選手は上半身を動かして相手の攻撃をかわすことが多いが、その動きは驚くほどダイナミックで、地面と平行になるくらいに上体を反らすこともある。障がいが重く、上半身が自在に動かせない選手は、自分の剣で防御する。トップ選手の剣さばきは目にも止まらないほど速く、なおかつ精密だ。選手たちはお互いに絶えず攻撃を繰り出しながら、フェイントをかけ合い、相手の狙いを読んで一瞬のスキをつく。スピーディーで車いすがピストごと傾くこともある激しい攻防からは、一瞬も目が離せない。
前回の東京大会は、中国が16種目中15種目で計20個のメダルを獲得し、そのうち11個が金メダルと、他国・地域を圧倒した。今大会でも強さを見せつけそうだ。日本は男女計4人が出場。男子はエペとフルーレの団体で出場権を獲得し、キャプテンを務めるカテゴリーBの藤田道宣と、カテゴリーAの加納慎太郎、安直樹選手が出場する。女子はポイントランキングで上位に入った櫻井杏理が、エペ個人、フルーレ個人のカテゴリーBに出場。櫻井はエペで東京大会 6位、2023年杭州アジアパラ大会3位と好成績を残しており、上位進出が期待される。