パリ2024パラリンピック車いすバスケットボールの放送日程
写真:長田洋平/アフロスポーツ
- 1960年の第1回ローマ大会から行われ、高い人気を誇る花形競技
- 高度な技術と戦術、スピーディーな試合展開が見る者を魅了
- 障がいの程度により役割を分担し、チームプレーで勝利を目指す
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脊髄損傷、切断など下肢に主な障がいのある選手を対象に、敏捷性の高い専用の車いすを使って行われるバスケットボール。1960年の第1回ローマ大会から行われ、昔も今も高い人気を誇る花形競技だ。今大会は男女各8チームが出場。4チームずつに分かれて1次リーグを戦い、各組上位2チームが準々決勝に進む。
ボールの大きさやコートのサイズ、ゴールの高さや、1チーム最大12人構成で出場は5人といった点は一般的なバスケットボールと同じ。5 回ファールすると退場になるなどのルールも共通している。違いはダブルドリブルがないこと、ボールを持って車いすを手で漕ぐのは連続2回までであることなどが挙げられるが、もっとも大きな違いは「持ち点制」だ。障がいの程度や身体能力によって、選手たちは重い方から順に1.0点から4.5点まで0.5点刻みで8クラスに分けられ、コート上の5人の持ち点の合計を14点以内で構成しなければならない。障がいの重い「ローポインター」から軽い「ハイポインター」までバランスよく起用する必要がある。
役割分担によるチームプレーが見どころのひとつで、代表的なものがスクリーンプレー。もともとバスケットボールの基本戦術であり、味方にシュートを打つ時間と空間を与えるため、相手ディフェンスのスクリーン(壁)になるように動くプレーだが、競技用の車いすは幅が広く、スクリーンを回避して方向転換する際にもスペースが必要になるため、より効果的で、主にローポインターが行う。ボールのないところでチームに貢献する献身的なプレーに注目したい。一方、ハイポインターはボールを持ち、主に攻撃面で活躍する。相手ディフェンスをすり抜ける巧みなチェアワーク、下半身のバネを使わずに美しい放物線を描くシュート、シュートやリバウンドの際、車いすの片輪を上げて高さを出す「ティルティング」と呼ばれるテクニックなどは見ものだ。高度な技術と戦術に裏打ちされたスピーディーな試合展開はエキサイティングであり、1度見れば、なぜ人気競技なのかが分かるだろう。
日本男子は前回の東京大会で初のメダルとなる銀メダルを獲得したが、今大会は出場ならず。1976年トロント大会から続いていた連続出場が途切れた。一方、女子は4大会ぶりに自力で出場権を獲得。開催国枠で出場して6位だった東京大会を上回る成績を目指す。男子の金メダル候補は、東京大会金メダル、2023年世界選手権優勝のアメリカ、2018年世界選手権優勝、2023年2位のイギリス。女子は東京大会金メダルのオランダ、銀メダルの中国、銅メダルのアメリカが、2023年世界選手権でも同順位。今大会もメダル争いの軸になるだろう。