パリ2024パラリンピックアーチェリーの放送日程
写真:アフロスポーツ
- パラリンピックの原点とも言える歴史ある競技
- 3部門に大別され、一般的な弓と、力が弱くても矢が放てる弓が使われる
- 足で弓を固定したり、口で弦を引いたり、選手たちの多種多様なスタイルが見もの
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1948年にイギリスのストーク・マンデビル病院で16人の車いす選手によるアーチェリー大会が行われ、1952年には初めて海外チームが参加。そして1960年、ローマでオリンピックが開催された年に、同じローマでパラアーチェリー大会が開催され、これが後に最初のパラリンピック競技大会とされた。つまりアーチェリーは、パラリンピックの原点ともいえる競技であり、当然ながら現在まで全大会で実施されている。種目はオリンピックでも使用されている一般的な弓=リカーブを使う「リカーブオープン」と、力が弱くても矢が放てるよう上下の両先端に滑車がついた弓=コンパウンドを使う「コンパウンドオープン」、そしてW1クラス(四肢に障がいがあり、車いすを使用)限定の3部門に大別される。かつてはW1と、W2(下半身の障がいがあり、車いすを使用)。ST(平衡機能障がいがあり、立つか、いすに座って競技を行う)の3クラスに分類されていたが、現在はW2とSTはリカーブ、コンパウンド両オープンに統合され、3部門それぞれ男女の個人戦、男女各1人が組む混合チーム戦の計9種目が実施される。
予選ラウンドで1人が72射を放ち、合計得点でトーナメントの組み合わせを決める点はオリンピックと同じ。ただし、的までの距離と的の直径は部門ごとに異なり、リカーブオープンは距離が70mで的の直径は122cm、コンパウンドオープンとW1は50mで80cm。障がいの内容や程度に応じて補助用具の使用が認められており、選手たちは足で弓を固定し、肩口に装着した弦を引くための器具を使って矢を射たり、口で弦を引いたり、多種多様なスタイルで的を狙う。ちなみにコンパウンドは、弦を引ききったときに保持力が軽くなる仕組みがあるため狙いを安定させやすい。この機能がより競技スタイルの幅を広げている。
オリンピックのアーチェリーは韓国の強さが知られているが、パラリンピックの強豪国は、前回東京大会で金4、銀1、銅3個のメダルを獲得した中国、2016年リオデジャネイロ大会のW1女子で表彰台を独占したイギリスなど。日本は1964年の東京大会に初めてエントリーして以来、常に選手を送り続け多くのメダルを獲得してきたが、自国開催に向けて強化をしてきた前回の東京大会ではメダルがゼロと残念な結果となった。巻き返しを期す今大会は、リオ大会、東京大会に続く出場で、2022年世界選手権リカーブ男子1位の実績を持つ上山友裕に期待がかかる。