写真：YUTAKA/アフロスポーツ
五輪では1900年パリ大会から男子が正式競技に採用。サッカー、ラグビー、クリケットなどと並び、五輪で初めて行われた団体球技のひとつだ。女子は2000年シドニー大会から採用された。男子は12チーム、女子は10チームが出場。男子は6チームずつ、女子5チームずつそれぞれ2組に分かれて総当たりの1次リーグを行い、各組の勝ち点上位4チームが準々決勝に進出する。勝ち点は第4ピリオドまでの規定時間内で勝てば3、負ければ0。規定時間内で決着がつかなければペナルティーシュート戦を行い、勝てば勝ち点2、負けなら1を獲得する。準々決勝で敗退した4チームは5-8位決定戦に回り、9-12位（女子は9、10位）はグループステージの成績によって決まる。
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水深2ｍ以上のプール内に設けられたコートで2チームが対戦し、泳ぎながらボールをつなぎ、相手ゴールに投げ入れて得点を競う。コートの大きさは男子30ｍ×20ｍ、女子25ｍ×20ｍ。試合時間は1ピリオド8分の4ピリオド制で、１チームの出場選手はゴールキーパーを含め7人で、選手たちはプールの底に足をつけずにプレーする。競技形式から「水中のハンドボール」、あるいはボールを持っている選手に対して激しいコンタクトプレーが許されていることから「水中の格闘技」とも呼ばれる。
近年はかつての強豪ユーゴスラビアの流れを組むクロアチア、セルビアがメダルを争い、2012年ロンドン大会でクロアチアが初優勝。2016リオデジャネイロ大会はセルビアがクロアチアを破って初優勝し、前回東京大会で連覇を達成した。ハンガリーも伝統の強豪国で、1928年アムステルダム大会以来、12大会連続でメダルを獲得。近年でも2000年シドニー大会から2008年北京大会まで3連覇。2023年世界選手権でも優勝した。ほかにもイタリア、ギリシャも安定した成績を残している。女子はアメリカが頭ひとつ抜けた力を持つ。初採用されたシドニー大会から全大会でメダルを獲得し、2012年ロンドン大会からは3連覇中。今大会もメダル争いの軸になる。
日本は男子がリオデジャネイロ大会で32年ぶりに五輪に出場。このときは未勝利に終わったものの、開催国枠で出場した東京大会で１勝を挙げ、今大会も出場権を確保した。稲場悠介ら海外のクラブチームでプレー経験のある選手も増え、戦力が底上げされている。１次リーグではセルビア、フランス、ハンガリー、スペイン、オーストラリアと対戦。強豪との試合が続くが、泳ぎの速さ、持久力で相手の高さ、パワーに対抗し、東京以上の成績を目指す。日本女子は出場ならずだった。
