パリ2024オリンピックトライアスロンの放送日程
写真:長田洋平/アフロスポーツ
- “鉄人”たちがセーヌ川を泳ぎ、美しい街並みをバイクとランで疾走
- 川の水質が問題視され、デュアスロン=2主競技として行われる可能性も
- メダル争いは地元大観衆の声援に後押しされる、フランス勢がリードか
直訳すると3種競技。1人の選手がスイム(水泳)、バイク(自転車ロードレース)、ラン(長距離走)を連続して行い、順位を競う。1974年にアメリカ・カリフォルニア州の陸上クラブでトレーニングの一環として考案されたのが競技の起源。最初の競技会はラン10km、バイク8km、スイム500mで行われたという。五輪では2000年シドニー大会から男女とも正式競技になり、スイム1.5㎞、バイク40㎞、ラン10㎞、計51.5㎞のオリンピック・ディスタンス、またはスタンダード・ディスタンスと呼ばれる距離でメダルが争われている。また、前回の東京大会から加わった男女混合リレーは、男女各2人でチームを組み、女子→男子→女子→男子の順番で、各選手がスイム0.3km、バイク7.4km、ラン2kmをこなし、順位を競う。
鉄人レースの通称通り、頑強な肉体とスタミが必要であり、3種目それぞれの高い能力も求められる。競技当日の気象条件やレース展開によって、ペース配分や、勝負を仕掛けるタイミングを見極める判断力も重要だ。また、スイムからバイク、バイクからランへと種目を転換する「トランジション」もカギに。選手たちは定められたエリアで次の種目用のウェアに着替え、シューズを履き替えるのだが、この間もタイムは進む。そのため各選手は、ウェアやシューズ、ヘルメットなど用具の配置を考え、着用の手順にも工夫を凝らしてタイム短縮をする。競技の大事な勝負どころであり、見どころだ。