パリ2024オリンピックサーフィンの放送日程
写真:AFP/アフロ
- ボードで波に乗り、さまざざまな技を披露し合い、順位を競う
- パリから約15,000km離れたタヒチ島の村「チョープー」が会場になることが話題に
- トンネルのような巨大な「チューブ」を、どう制するかがメダルの色を分ける
前回の東京大会で初めて実施された競技。選手たちがサーフボードという板を使って波に乗り、さまざまな技を披露。それを採点して順位を決める。サーフボードには長さ9フィート(約274センチ)以上のロングボード、6フィート(約183センチ)前後のショートボードなどがあり、今大会の競技はショートボードで実施される。同じ場所でも気象条件によって波の状態は異なり、風の強さや風向き、潮の干満などによって刻々と変化していく。選手たちはそれを見極め、自然と一体化してライディングテクニックを競い合う。
今大会の話題は、フランス領ポリネシア・タヒチ島の村「チョープー」が競技会場になること。東京大会でマラソンと競歩が札幌で行われたように、開催都市以外で競技が行われることは珍しくはないが、タヒチ島は南太平洋にあり、パリからの距離は約15,000km。五輪史上、開催都市からもっとも遠距離にある会場になる。チョープーが会場に選ばれた理由は「波」。この地の波が、高さ5mを超すこともあるほど巨大で、難度も世界屈指と言われているためだ。トンネルのようにうねる「チューブ」と呼ばれる波が最大の特徴であり、おそらく技を次々と繰り出すような展開にはならない。いかに美しくチューブに入り、崩されることなく出てこられるか、またどれだけ長くチューブ内にいられるか得点を左右し、勝敗を分けるだろう。