パリ2024オリンピック近代五種の放送日程
写真:YUTAKA/アフロスポーツ
- 近代五輪の父、クーベルタン男爵の提案から始まった複合競技
- 剣で戦い、馬を操って障害を越え、泳ぎ、的を撃ち、走る
- ヨーロッパ勢が強いが他地域からもメダリストが。日本からは男女各1人が出場
1人の選手がフェンシング、馬術、水泳、射撃、ランニングをこなし、ポイント制で順位を競う複合競技。2009年から競技時間短縮のため、レーザーピストルによる射撃とランニングを交互に行うレーザーランが導入された。近代五輪の父、ピエール・ド・クーベルタン男爵が、古代五輪の五種競技(レスリング、円盤投、やり投、走幅跳、短距離走)にならって提案したのが始まりで、ナポレオン時代のフランスで、1人の兵士が馬で敵陣に乗り込み、銃と剣で敵を倒し、川を泳いで渡り、丘を越えて走り抜き、味方に戦果を報告した、という故事を競技化したものといわれる。1912年ストックホルム大会から正式種目に採用され、2000年シドニー大会からは女子種目も加わった。過去に全種目を1日でこなした大会もあったが、前回の東京大会は男女各2日の日程で実施。今大会は男女各3日、全4日の日程で行われる(1日目に男女のフェンシング・ランキングラウンド、2、3日目に男子競技、3、4日目に女子競技)。なお、今大会を最後に馬術が除外され、日本のテレビ番組「SASUKE」に似た障害物レースが加わる予定。