パリ2024オリンピックマラソンスイミングの放送日程
写真:AFP/アフロ
- パリの象徴のひとつセーヌ川で競泳のマラソンが開催。スタート地点は歴史的建造物アレクサンドル3世橋
- 天候の変化への対応や駆け引き、位置取りが勝負を分ける。ラストの爆発的スパートも見もの
- 前回の東京大会や世界選手権のメダリストがレースを引っ張るか。日本勢は入賞が目標に
海や川、湖など自然環境下の水面で長距離を泳ぐ、文字通り競泳のマラソン。男女各10㎞が実施される。基本的に周回コースで行われ、選手たちは途中で給水を行いながら、約2時間にわたるレースを泳ぎ抜く。五輪に採用されたのは2008年北京大会から。泳法は「自由形」でクロールとほぼ同義だが、給水時などに背泳ぎをする選手もいる。ボートから細長い棒を使って選手にボトルを渡す給水風景は、この種目ならではのものだ。また、コースは水面に浮かべられたブイで指定されるが、プールのようにコースロープはないため、ブイを回る際に選手が密集し、ぶつかってタイムロスすることも。選手たちが繰り広げる駆け引きと位置取り合戦、そしてゴールが近づいてからのスパート勝負が見ものだ。スタミナは当然として、天候の変化を含めた周囲の状況を把握し、位置取りやペースを変える判断力とスプリント力も兼ね備えないと、勝利は見えてこない。今大会は男女とも22人が出場。予選なしの決勝のみでメダルを争う。コースは1900年の万博博覧会で落成されたアレクサンドル3世橋をスタート地点に、パリ中心を流れるセーヌ川に設定された1.67kmのコースを6周する。海に設定されたコースに比べれば波の影響はないだろうが、水の流れはあり、風の有無などレース当日の気象条件によって変化する。それをどう読み、利用するかが重要になる。降雨などの影響でセーヌ川の水質が悪化した場合、パリ郊外にあるカヌーとローイングの会場で開催される可能性もある。