パリ2024オリンピックフェンシングの放送日程
写真:森田直樹/アフロスポーツ
- 中世ヨーロッパの騎士たちの剣術が源流。スピーディーな攻防が魅力
- 日本男子は前回の東京大会金メダルのエペ団体、2023年世界選手権優勝のフルーレ団体に期待
- 女子は日本選手団旗手を務める女子サーブル個人の江村美咲が金メダル候補
中世ヨーロッパの騎士たちの剣術を源流とする対戦競技。1896年の第1回アテネ大会から欠かさず実施されている競技のひとつだ。使用される剣、攻撃方法と有効面が異なるフルーレ、エペ、サーブルがあり、2004年アテネ大会から男女とも3種目が実施。前回の東京大会から団体も男女各3種目行われるようになり、今大会も全12種目でメダルが争われる。
フルーレの攻撃方法は突きのみで、有効面は胴体両面のみ。エペは突きのみで有効面は全身。サーブルは突きに加え“斬り”もあり、上半身すべてが有効面になる。また、フルーレとサーブルには「優先権」というルールがある。先に攻撃を仕掛けた側が優先権を奪い、奪われた側は、相手を攻撃せず、まず自分を守らなければならない。ただし相手の剣を払ったりして優先権を奪い返せば、反撃に転じることができる。この優先権の奪い合いが両種目の見どころだ。一方、優先権がないエペは、全身が有効面ということもあり、より変化に富んだ攻防が展開される。