2018年3月30日(金)更新

里崎智也×片岡安祐美 J:COMプロ野球放送 極私的観戦のススメ。

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片岡:解説者というお仕事がら観戦する試合数も多いのでしょうね。

里崎:年間、スタジアムとテレビを合わせて80試合くらい観ています。その試合のポイント、若手や注目選手のチェックが中心ですね。ピッチャーならどんな球種を持っているのか、カウントによる配球の癖など。バッターならどんな特徴を持っていて、カウントごとにどんな待ち方をするのかをチェックします。こういう配球で攻めたらいいとか、基本的には現役時代に培ったノウハウの延長で見ていますが、悩ましいことに誰もそれを検証してくれないんですよね。現役の頃は、自分で実践できたんですが。打たれてもいいから、誰かやってくれよ、そうしないと俺の情報がアップデートできないじゃないかと言いながら観ています(笑)。

片岡:私は普段、チームの練習が忙しくてなかなかナイター中継を観戦できません。土曜、日曜の練習が早く終わったときに、ナイター中継を観られる程度です。選手に専念したころは、巨人の二岡智宏選手の打席でのタイミングの取り方などをよく観ていました。同じ右バッターで、二岡選手のように右方向に強い打球を打ちたいと思ったからです。監督を兼任してからは、それに加えて監督の采配にも注目するようになりました。

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里崎:それなら、J:COMのプロ野球放送をもっと利用するといいよ。セ・パ12球団を徹底放送しているから、いろんな監督の采配をチェックできるし。モバイルやタブレットを使えば外出先でも観戦できるから。

片岡:状況によって、どんな作戦があり得るのか。采配に正解はないじゃないですか。結果が出れば、それが正解になるわけで、その意味でも今はとにかく采配のバリエーション、選択肢を増やしたいので、ぜひ利用したいと思います。

里崎:采配と同じように、じつはキャッチャーのリードにも正解はないんです。プロで16年、子供のころから30年以上野球をやっていますが、これだけは確信を持って言えます、正しいリードの定義はない、と。

片岡:ええっ! でも、よく打者の心理を読んで、コーナーに球を散らすとか言うじゃないですか。

里崎:たとえば、インコースの次にアウトコースに投げて三振を奪ったとするじゃないですか。すると「インコースの見せ球が効果的でしたね」となります。でも同じ配球でも、アウトコースを思いっきり踏み込まれてホームランを打たれたとすると、「見え見えの配球なんですよ」となる(笑)。結局は、結果論なんです。極端な話、巨人の菅野智之、エンゼルスの大谷翔平、西武の菊池雄星のローテーションを組めば、ほぼ打たれないので、みんないいリードと言われる。それにピッチャーの投げたい球を優先するとか、打者の待っている球を読むとか言いますが、他人の気持ちなんて誰がわかるかって(笑)。

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片岡:では、里崎さんの考える、現役ナンバーワン捕手って誰ですか。

里崎:日本一になったソフトバンクの甲斐拓也です。僕は、キャッチャーの技術は「捕って、止めて、投げる」だと思っているので、その点、彼はそのスキルが高い。あとはもう少し打てれば、文句なく日本ナンバーワンの捕手と言えるのですが。

片岡:野球はやっぱり結果論なんですね。

里崎:そう。でも、いろんな理屈をつけて野球を論じるでしょ。たとえば、ピッチャーのリズムが良い、悪いってよく言うでしょ。リズムよくポンポン投げていると、「リズムが良い」って言われる。でもそうやって打たれると、「ちょっとリズムが単調ですね。間合いをとったほうが良い」と言われる。どっちやねんって(笑)。

片岡:なるほど。私、決めました! 今年は、里崎さんの解説も注目しようって。J:COMさんの「プロ野球アプリ」を使うと、放送スケジュールだけなく、当日の解説者情報も教えてくれるんですよね。里崎さんのお話は目から鱗で絶対に面白いから。

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里崎:そういえば、去年、スタジアムで解説していたら、目の前のお客さんがワンプレーごとに手に持っていたタブレットで確認しているわけ。なるほど、これは新しい観戦スタイルだなと思いました。スタジアムで全体を見ながら、タブレットで細かいプレーをチェック。しかもテレビ中継はリプレイ放送もしてくれるから、2倍、いや3倍楽しめる。最近の通な人はこうやってプロ野球を楽しんでいるんだと感心しました。

片岡:ところで、里崎さんの今年の注目チーム、選手は? 私は、日本ハムの清宮幸太郎選手に期待しているのですが。

里崎:戦力の整っているソフトバンク、広島をどのチームが倒すのか。番狂わせがないと面白くないですから。選手としてはソフトバンクの柳田悠岐、DeNAの筒香嘉智の両バッター。三冠王に最も近い彼らがタイトルを獲れるかどうか注目しています。

片岡:自分のお気に入りの選手、応援する球団をつくるとプロ野球もより楽しめますよね。今日の結果はどうなんだろう、どっちが勝つのかなって、ハラハラドキドキしながら観るのがスポーツ観戦の一番の醍醐味ですから。

- Number Web より転載 -

撮影:白澤正(文藝春秋)
衣装協力: Sinequanone/STOCKMAN(セーター・スカート)、STAR JEWELRY(ネックレス・ピアス)

さとざきともや

1976年5月20日、徳島県生まれ。千葉ロッテに16年間在籍。捕手として2度の日本一に貢献。'06年WBC優勝。'14年現役引退

かたおかあゆみ

1986年11月14日、熊本県生まれ。茨城ゴールデンゴールズに所属。'11年から監督兼任。’14年の全日本クラブ野球選手権で優勝

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